・機体の特徴
LM-04リッジウェイの改良機。AU-KV対応。飛行不可。
地上における能力者の展開を早める目的で企画された兵員輸送型KV。戦闘用の歩行形態と輸送用の4脚装輪形態からなる。
AU-KVを装着した人員を10名(AU-KVなしなら20名)輸送可能。その用途故に耐久性は高く、砂漠・熱帯・寒冷地等の悪条件下の運用に対応。不整地走破能力も高い。
車体前面下部に『ヘッジロー』(瓦礫除去用の高速振動爪。コンクリ程度は破砕可能)を装備。出撃前にドーザ(排土板)やバケット等と換装する事で土木作業もこなすことができる。
尚、4脚形態時の腕は作業用(パワー重視。車で言えば1速)であり、この形態で白兵武器を用いた戦闘は出来ない。
・機体特殊能力
○ライトニングクローII
内蔵型の特殊爪。行動力1・練力20消費。武器修正なしの攻撃力を1.2倍した値で、射程0の非物理攻撃を1回行える。
○試作型高性能照準装置
行動力全消費で、距離修正半分・命中力+100修正の攻撃を1回行う事ができる。『ライトニングクロー』にも使用可。
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・機体の特徴
ドローム社製の『S-01』を再設計したハイエンド版上位機。
元々は『SES-190』エンジンの各種データ収集の為に製作された実験機であった。しかし、当時MSIとメルス・メスがディアブロ、ディスタンという高級機を擁してKV市場に参入してきたことに対する対抗措置として、エンジンの運用試験に際して高い性能を発揮した「S-01H」を少数ではあるが量産したものである。──「HSC」型はその上位機にあたる。
新規に搭載された『アグレッシヴ・ファング Ver.2』はNMV計画に敗北して行き場をなくしていた『F−194スカイタイガー』の特殊能力を転用したものである。(実際には、S−01Hへの移設にあたり機体との相性問題が発生したため、デチューンが施された『Ver.2.1』が搭載されている)。
日進月歩のKV開発にあっては『S-01』自体がすでに設計の古い機体という事もあり、中距離砲戦や距離を置いての一撃離脱を想定して『ブレス・ノウ Ver.2』には距離修正半減能力が付与された『ブレス・ノウ Ver.3 (type.B)』にアップグレードされている。
特殊能力の追加にあたってF−201の技術を応用した燃料タンクが増設され、ブレス・ノウのソフトウェア更新により照準能力も向上。砂漠戦を想定して試験的に関節部に装備された防塵装置にはバリエーションが増やされ、湿地帯用のものや寒冷地用のものなどが新たなオプションとして追加されている。
バージョンアップによりAU-KVに対応している。
惜しみなく新鋭技術が投入されている本機であるが、この機体にかけるドロームの本意はデータの収集にある。‥‥本来、名もなく短命に終わるはずだった実験機が形式番号を与えられ、今、再びデータ収集機としての役割に回帰しようとしている── 『S-01H』とは中々に運命的な機体であるのかもしれない。
・機体特殊能力
○ブレス・ノウ Ver.3 (type.B)
SES出力を一時的に増加させてAIと連動させることにより、相手の動きを予測する装置。Ver.2の改良型で、『type.B』は中距離照準能力を付与したタイプ。
未改造時において練力20の消費で発動。1ターンの間、『命中+50』『距離修正2分の1』の修正を得た上で命中判定を行える。
○アグレッシヴ・ファング Ver.2.1
武器へ付与するSESエネルギーを一時的に高める装置。初期型に比べて付与効率が上昇している。
無改造状態で練力30を消費して発動。命中判定前に使用を決定することで、その攻撃に限り『攻撃力+120』の修正を得る。
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・機体の特徴
シェイドやタートルワーム、ゴーレムといったバグアの新機体に対し、非物理攻撃が有効というデータを元に、バイパーを知覚に特化させて開発されたKV。
バイパーの基本スペックを継承しつつ、『高出力SESエンハンサー』を搭載する事により、知覚を強化する事に成功。胸部に『高出力SESエンハンサー』を搭載し、腰回りのギミックを放熱用の冷却索として利用する事により、放熱の問題を解決している。
また、バイパーがバージョンアップにより兵装スロットを追加搭載可能となった一方、アンジェリカは兵装スロット数を据え置く代償として、製造段階からバイパー改をも上回る移動速度を実現している。
非物理攻撃における火力と命中力の向上を中心としたバージョンアップ処理が行われ、AU−KV対応がされている。
・機体特殊能力
○ブースト空戦スタビライザー
ドローム社のみが開発し、現在もブラックボックスである特殊なブースト時機体安定補助装置。
この技術はドローム社が独占しており、一切公開されていない。
練力を70消費することにより、1ターンの間だけ、行動力が1追加されたかのように行動することができる。
○SESエンハンサー
ドローム社が開発した、非物理攻撃に対するエネルギー伝道を高める装置。
熱伝導の問題があるため、量産化はされていない。
練力を20消費することにより、1ターンの間、非物理攻撃力が1.2倍になる。
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・機体の特徴
A-1ロングボウの改良型。よりミサイルの運用に特化した機体特殊能力への換装が行われている。
当初、ドローム社内には今回の改良を機に大規模な総合性能の向上を図る動きもあったが、ULTとUPCの意向により整備性を中心とした運用性を高める方向へとシフトした。パーツ単位から機体の見直しが行われ、運用の効率化が図られている。「脱カプロイア」ともいうべきこの作業は、職人ではなく技術者たらんとするドローム開発陣の本領であるかもしれない。
新たに搭載された『複合式ミサイル誘導システムII』は、新規ではなく既存のシステムを基に改良が行われたもので、従来のものと比べて長距離攻撃能力の向上(発射数が3倍以上)が図られている。特に、ULTの協力の元に開発・搭載された『誘導弾用新型照準投射装置』はより大きなミサイル投射能力を実現しており、他機種とはまた異なった、『ミサイルパーティ』の名に相応しい攻撃能力を発揮する。
また、『複合式ミサイル誘導システム』の1機材である多機能型カメラは戦術偵察ポッドとしても有用であり、戦場では代替的に航空偵察機として運用される事もある。
AU-KVにも対応している。
・機体特殊能力
○複合式ミサイル誘導システムII
ミサイルの運用に特化した攻撃システム。弾頭と推進部にSESエネルギーを付与し、複合式センサーで誘導する事により長距離攻撃を実現している。
未改造の能力は次の通り。練力50を消費して発動。1ターンの間、この機体が装備した全てのミサイル兵装は、『威力+50』、『射程2倍』、『距離修正4分の1』の修正を得た上で攻撃を行える。
この特殊能力はミサイル以外の兵装には使用できない。
○ 誘導弾用新型照準投射装置
『複合式ミサイル誘導システムII』用の追加装備。誘導装置への諸元入力時間を短縮・半減する事で、ミサイルの発射回数を倍にする。
『複合式ミサイル誘導システムII』の使用中に練力20を消費する事で発動。攻撃前に使用を宣言する事で、同一目標への『二回攻撃』(行動1で2回攻撃。命中判定・弾薬消費は通常通り2回行う)を行う事ができる。
この特殊能力は1ターンに複数回使用する事ができるが、ミサイル以外の兵装には使用できない。
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・機体の特徴
電子戦装備で他社に遅れをとったドローム社は、これを挽回する為に元・インペリューム・エアクラフト社スタッフにナイトフォーゲルR−01に付与する電子戦装備を製造するように命じる。
スタッフは当初、岩龍のスペックをすべての面で上回る高性能機の開発を目指していたが、他社との競合の問題から重力波を乱し、逆にジャミングを仕掛ける機体の開発へと方針をシフトした。
外見は基本的にナイトフォーゲルR−01であり、攻撃的な姿勢は崩されておらず、荒っぽい操縦への耐久性も相変わらずである。
バージョンアップ処理が施され、性能が向上している。
AU-KVにも対応している。
・機体の特徴
○対バグアロックオンキャンセラー
重力波の微弱な乱れを発生させる装置。
未改造状態で、1ターンにつき、練力消費30。自機がいるスクエアを含め、10スクエア以内にいるバグアワームの命中力が-20%される。敵機をレーダーに捉えている必要があり、効果は重複しない。
重力波レーダーに対するジャミング装置であり、有人、無人を問わず重力波レーダーを使っていないバグア機には効果がない。
有人のバグア機から目視で追いかけられるとしても重力波によるロックオンを阻害出来ることには意味があり、逆に重力波レーダーに頼らない(あるいは頼れない)生体兵器であるキメラ等には効果がない。