・機体の特徴
銀河重工が開発した汎用機シラヌイの性能向上型。
シラヌイと比べると頭部の大型化したアンテナブレードが特徴的である。
もともと低価格帯を目指して設計されていたシラヌイであるが、基礎性能の高さに目をつけたUPC軍がNMV計画とは別途にC4I機能を強化した指揮官機として発注したのがS型である。
通信装置やコンピューターの処理容量の大型化に伴う消費電力の増加を補う為、より強力なエンジンに換装している。その結果、S型はシラヌイの持ち味であった安定性や扱いやすさが犠牲になり、アンバランスでパイロットを選ぶ機体となっているものの、高級機並の高い戦闘能力を獲得している。
S型にはC4I能力を強化した指揮官用のS型甲と、C4I能力強化をオミットしたエースパイロット専用のS型乙が存在するが両者の外見上の差異は存在しない。
S型甲は基本的に正規軍への納入を前提とした機体なので傭兵向けには生産されていないが、S型乙がごく少数だが傭兵向けに供与される場合がある。同じS型でも傭兵が乗っていればS型乙、正規軍パイロットが乗っていればS型甲と考えて差し障りない。
AU-KVに対応している。
・機体特殊能力
○試作型AEC
ヘルメットワームに非物理兵装が多いことから考案されたアンチ・エネルギー・コーティング。
超伝導技術の副産物である超伝導コーティングを用いることで抵抗力を飛躍的に向上させるが、試作段階の技術を試験的に搭載した為、連続使用はできない。
知覚攻撃1回に対して、抵抗に+200の修正を受ける。
敵の攻撃判定の前に使用を宣言し、練力20を消費する。1回の出撃で1度だけ使える。
○超伝導アクチュエータVer.2
雷電に搭載されていた超伝導アクチュエータを省エネ、小型化した物。
練力を20消費することにより1ターンの間、命中と回避に+40の修正を受ける。
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・機体の特徴
汎用性のシラヌイ、重装甲・重武装の雷電に比べ、遠近を問わず攻撃力を最重視した恐竜型ナイトフォーゲル。
陸戦形態に異色の「2足歩行恐竜」型は、威圧的なフォルムを持つだけでなく、変形機構の簡素などをはかり、生産性や整備性の向上にも役立っている。
かつてほどの脅威ではなくなったといえ、数の上では未だにバグア軍の主力である小型HW、ゴーレムなどの量産型ワーム、あるいは対KV用大型キメラなどを戦域から掃討することを主目的として開発され、「駆逐戦KV」と称される。陸上兵器でいうところの「駆逐戦車(突撃砲)」に準じるとの命名である。
むろん、その強力な攻撃力は精鋭機にも痛撃を与えうるだろう。
防御力と運動性にやや難点を抱えている点も駆逐戦車譲りであるが、試作型超電導ディフェンスコーティングによって補っているのに加えて、同社製のKVシラヌイに追随可能な高速性を持つ為、他機種との連携にも適している。
・機体特殊能力
○試作型超伝導DC
機体表面に練力を付与した超高圧電流を発生させることにより、物理・知覚双方の攻撃ダメージを減らす特殊電磁装甲。陸戦・飛行形態両方で使用可。
DCはディフェンス・コーティングの略称。
無改造状態で練力70を消費することにより、1ターンの間防御・抵抗に+120の修正を受ける。
○オフェンス・アクセラレータ
練力をSES兵装に集中させることにより、瞬間的に物理・知覚双方の攻撃力を極度に高める。陸戦・飛行形態両方で使用可。
無改造状態で練力30を消費することにより、1回の攻撃において攻撃・知覚の数値に+150の修正を受ける。
○ ディノファング
開閉式の両顎の部分にSES兵器の牙を装備した内蔵兵器。目標へ近接しての噛み付き攻撃を行う。陸戦形態時のみ使用可。
同一スクエア内の目1体に攻撃可能。無改造状態では能力が強化されないが、強化可能であり、攻撃と命中を上昇させることができる。
ただし口腔内に装着した他の兵装との同時使用はできない。
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・機体の特徴
空海両用の重支援機。いわば潜水飛行艇である。
戦闘能力を切り捨てた完全な支援用ナイトフォーゲルというコンセプトのもとに開発された機体である。
ULTに残されている報告書を読む限りでは、まず新開発のブースターシステム「迦具土」の開発に目途がついた時点で、その速力を活用した機体というのが最初の計画であった模様である。当初の競合コンセプトには一般的な空陸型の機体にブースターを搭載した高速度支援機も存在している。
そうした競合コンセプトを下して、空海両用のコンセプトが選ばれたのは傭兵からの意見聴取による結果であった。
オロチを支援機たらしめている「水空両用撮影演算システム」は、機体に搭載されたカメラシステムで撮影した映像をリアルタイムで解析し、味方の攻撃を支援するシステムである。
解析可能な範囲は空中で300m、水中で30mであるものの、通常のカメラとしても使用可能になっている。
支援機である故に攻撃能力が大きく削がれているが、それを引換として各部のスラスターにエネルギーを回している。これにより水圧に耐える為の重厚な装甲を持ちながら、機動力を損なわない事に成功している。
更に、独自のブースターシステム「迦具土」により、変形と同時に水中から高速で離脱、そのまま飛行へ移行する事が可能となった。
但し、人型が存在しない為陸戦が行えず、腕部も無いため格闘戦も不可能である。
なお、陸戦が不能である為、武闘大会等に参戦することはできない。
・機体特殊能力
○炸裂式ブースター「迦具土」
炸裂式ブースター「迦具土」を利用して急速な浮上・離水を可能とするシステム。変形制御も内包されており、着水時の変形もスムーズに行われる。
未改造状態で練力20を消耗して、次の効果をえられます。
・変形+離水を行動1
・変形+着水を全行動力
○アンチプレッシャーアーマー
潜水時の水圧に耐える為の重厚な装甲と潜水に必要な機能全般を含むシステムの総称。
潜行形態時、水深200mまで潜行可能。
水深75mを超えた段階で、機体の回避力が-100される。
○水空両用撮影演算システム
機体に搭載されたカメラによって撮影した映像をリアルタイムで解析し、味方の攻撃を支援するシステム。解析可能な範囲は空中で周囲300m、水中で周囲30m(共に各戦域で3スクエア)となっている。
未改造状態で練力を20消費し、空中・水中を問わず3ヘクス以内の敵の回避に-50の修正を与える。
正確には敵の能力を下げるのではなく、味方を支援しているシステムである。解析可能な映像を撮影できる範囲内の敵への攻撃にのみ支援が可能である為、便宜上範囲内の「範囲内の敵の能力を下げる」と表記されている。
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・機体の特徴
銀河重工が現時点での集大成として、総力を挙げて開発した万能型KV。
「シコン(士魂)」の名の通り、歩行形態は鎧武者を思わせる造形がなされている。
九基のテールスタビライザーが大きな特徴。
優秀な性能を持つ汎用機、シラヌイS2型・甲に改造を加えた「シラヌイS2型・丙」が開発ベース。
装甲にはXF-08D「雷電」で培った装甲材技術を用い、ベース機に比べ防御力を大幅に強化。
攻撃補助システムはXF-09B「竜牙」のオフェンス・アクセラレータを応用したストライク・アクセラレータを搭載。
防御補助システムは効率を優先し、DC(ディフェンス・コーティング)ではなく、改良型のAEC(アンチ・エネルギー・コーティング)を採用。
物理攻撃は重装甲で耐え、非物理攻撃はAECで対処する事を想定。
上記によりシラヌイに不足していた防御力を、更には竜牙にも迫る攻撃性能を獲得した。
練力効率を高めた最新版の超伝導アクチュエータを搭載し、照準性能・運動性能も高水準を保っている。
反面、妥協を一切許さない設計を行った為、コストが非常に高くなってしまった。
外装が100%新規設計になった事もコストの高騰を招いている。
可変機構もベース機のシラヌイS2型とは大きく異なり、機体強度を優先した為、飛行形態でもほぼ人型の形状を残した状態となる。
固定武装としては、練剣「雪村」系の技術を転用して開発された高出力レーザー砲「種子島」を装備。
掃射が可能なこの武装はストライク・アクセラレータと併用しての運用が想定されている。
が、これはあくまで運用法の一例であり、シコンはどのような運用法にも耐え得る事を目指して開発された万能機である。
なお、本機は「技術実証機」という面も大きい為、量産に際しても形式番号には実験機を示す「X」の文字が残された。
AU-KVに対応している。
・機体特殊能力
○ストライク・アクセラレータ
同社製KV、XF-09B「竜牙」のオフェンス・アクセラセレータを応用したシステム。
練力をSES兵装へ集中させ威力を増加させると同時に、九基の可動式テールスタビライザーに内蔵されたスラスターを一方向へと集中、一斉に噴射する事により加速力を得る。
無改造状態で練力50を消費し、1ターンの間、攻撃+100、知覚+100、移動+2の修正を受ける。
○超伝導AEC Type.B
既存の超伝導AEC(アンチ・エネルギー・コーティング)をエネルギーカートリッジ式に変更し、練力消費を無くしたタイプ。
超伝導コーティング(特殊電磁装甲)を用いる事で抵抗力を飛躍的に向上させる。
無改造の状態で、敵の知覚攻撃一回に対して、抵抗の数値に+200の修正を受ける。回数制限3。
○超伝導アクチュエータ Ver.4
雷電やシラヌイで技術を確立させた超伝導アクチュエータの練力効率を更に高めた装置。
無改造の状態で練力20を消費し、1ターンの間、命中+50、回避+50の修正を受ける。
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・機体の特徴
銀河重工初の宇宙用KV。
高速性を活かした迎撃機としての運用が想定されている。
技術系譜的にはG-43ハヤブサの後継機計画と未来科学研究所の「宇宙戦闘機理論」をあわせたもので、銀河重工の原点を見つめ直すような側面がある。
軽量な機体の為、兵装搭載量こそ少なめだが、非常に高い高速性能と瞬間火力を実現するスキルにより、一撃離脱戦法を旨としている。しかし、運動性能も高水準にある為、格闘戦も十分にこなすことができる。
メインエンジンはSES強化型イオンエンジン、姿勢制御は反動推進スラスター、駆動系は流体圧アクチュエーター、ブロック型コクピットシステムを採用している。
AU-KV対応。簡易ブースト使用可能。宇宙、空、陸に対応。
>>マニアック解説へ
・機体特殊能力
○アサルト・アクセラレータ
練力をSES兵装に集中し威力を高めると同時に、機体各部の姿勢制御用スラスターの向きを揃え、一時的に加速力を得る複合攻撃補助システム。
無改造の状態で練力30を消費し、1ターンの間、攻撃+50、知覚+50、移動+2の修正を得る。
○超伝導AEC Type.C
特殊電磁装甲を用いて抵抗力を大きく向上させる装置。エネルギーカートリッジ方式を採用している。
Type.A、およびBよりも抵抗力の上昇幅が減少した代わりに使用可能回数が増加。
無改造の状態で敵の知覚攻撃一回に対し、抵抗の数値に+120の修正を受ける。回数制限5。
○CRブースター
機体後部に追加装備するロケットブースター(正式名称:CometRocketBooster)。
点火する事により、1ターンの間、移動+3の修正を受ける。
一度の出撃で一回のみ使用可能。使用後は切り離す使い捨て型。
通称「彗星ロケット」。