●UPC軍飛行艦艇

●UPC軍通常兵器群

●UPC軍決戦兵器群

ユニヴァースナイト

KV搭載数1200機
KV発着装置30基
武装主砲
M3帯電粒子砲 12門
対空火器 多数
アンチジャミング装置
巡航速度800km/h
最高速度マッハ1
全長詳細公表せず
全翼詳細公表せず
イラストレーター七六
・解説
 バグア襲来以降、限定的であろうとなかろうと、人類が失地奪回できた機会は殆ど存在しない。
 大規模かつ確実に、大量の戦力を動員できる空中空母の存在――例えるならば、バグア側のギガ・ワームのような存在は、地球において大きく渇望されていた。
 その声を受けて、スチムソン博士主導のもと、各メガコーポレーションの共同開発という形で極秘裏に名古屋UPC東アジア本部付近で開発された巨大な飛行空母。中央の空母本体と、左右の重爆撃ユニットに分離し、それぞれが独立活動を取る事が可能である。動力源にはウィリー博士によるG光線理論を取り入れたG動力炉を使用しており、成層圏内であればほぼ無限の航続距離を持つ。
 弐番艦の就航後は、区別のために壱番艦と呼ばれる事もある。
 艦長は初航海時より『ロシアの英雄』ミハイル・ツォイコフ中佐、後に大佐が務めている。

 今まで詳細なスペックは非公開であったが、バグアとの交戦も数を重ねてきた為、一部のスペックについて新たに公開された。


ユニヴァースナイト弐番艦

KV搭載数450機
KV発着装置20基
武装対艦衝角(ドリル)
主砲(SoLC)×1
大口径M3帯電粒子砲
12門
対空火器 多数
アンチジャミング装置
巡航速度820km/h
最高速度マッハ0.9
全長詳細公表されず
全翼詳細公表されず
イラストレーターKAXAK
・解説
 人類の科学技術の象徴であり、地球最大の都市・メトロポリタンXの陥落は、人類に大きな衝撃と絶望を与えた。
 占拠した旧アメリカ合衆国東海岸を中心に展開する北米バグア軍は侵攻軍最大の規模と戦力を持ち、精鋭を誇るはずのUPC北中央軍は、常に劣勢を強いられている。
 この戦局不利を打破するため、UPC北中央軍とドローム社によって開発されたのがユニヴァースナイト弐番艦である。
 ユニヴァースナイト弐番艦は、壱番艦と同型の重力制御エンジンを1機搭載して潜水と飛行を可能とし、小振りな船体に対衛星砲SoLC、対艦対ドリル等多数の武装を持つ、単騎でメトロポリタンX頭上のギガ・ワーム攻略を想定して開発された攻撃特化型の万能戦闘母艦である。
 また、燃料の補給を必要とせず、壱番艦と同じくほぼ無限に航行を続けることが可能となっている。

 搭載可能KV量:450機

 今まで詳細なスペックは非公開とされてきたが、バグアとの交戦回数も数を重ねた為、一部のスペックを公開した。


ユニヴァースナイト参番艦 轟竜號

全長軍機により非公開
全幅軍機により非公開
空虚重量軍機により非公開
最高速度軍機により非公開
イラストレーター岩武友雪
・解説
 ユニヴァースナイト参番艦として、銀河重工、マルート・スタン・インディア、奉天北方工業公司のアジア3社による「G3P計画」のもとで建造、就航した多目的巨大潜水艦である。
 驚愕すべきはユニヴァースナイト参番艦の巨大さである。長さ1kmにも及ぶ飛行甲板を2本も備えたその威容は、さながら小さな島が動いているがごとき姿である。
 動く島といえばラストホープ島があるものの、なまじ巨大すぎて全体を把握しづらいラストホープ島に比べて、船の形をしている分だけ巨大さが際立つ。
 開発者の一部からは(巨大すぎて)距離感が掴めない轟竜號の緊急潜水や緊急浮上に巻き込まれたKVが大破する可能性に懸念の声が上がってさえいる。

 なお、巨大さが強調される本艦の詳細な大きさは非公開とされている。これは潜水艦という性質上、使用できる航路の特定を避ける為の配慮である。

ヴァルキリー級飛行空母

全長詳細公表されず
搭載KV数40機
イラストレーターKuratch!
・解説
 量産を考慮して作られた飛行空母。
 大型艦であるユニヴァースナイトとは異なり、G動力炉を搭載していないため飛行には練力を必要とする。
 航続距離は40000km。連続滞空時間は約50時間。航空機に近いフォルムをしている。
 最大速度を重視しており、攻撃能力、防御能力ともユニヴァースナイトに比べると大きく劣る。
 積載量も少ないため、長射程の主砲は存在しない。近接対空砲は搭載しているが、充分かどうかは疑問の残る所。
 しかしながら、電子戦兵装はUKと同等の物を搭載しており、前線指揮艦となる事も可能。
 公称の搭載可能機数はKV40機であり、それとは別に戦車などを含めた地上部隊を搭載、展開する事が出来る。
 ヴァルキリー級が艦隊の中核たる航空母艦ではなく、敵中への侵攻も視野に入れた揚陸艦であることを示している。

 なお、飛行甲板はKVの利用を前提に設計されており、通常の航空機は発着困難である。

●零番艦「ヴァルキリー」
 ブリュンヒルデに押し出される形で、零番艦、と呼ばれることになったネームシップ。
 慣性制御装置を実際に搭載して稼動させる実験までを極秘裏に行っている。
 だが、希少に過ぎる慣性制御装置を搭載するには防御性に難がある、という指摘を受けて艤装前に計画は中断。ヴァルキリーは二度と空を舞うことなく解体されたとされている。

●一番艦「ブリュンヒルデ」
 艦長はマウル・ロベル少佐。副官不在で、管制官の白瀬・留美少尉がその立場。
 KV飛行隊長にアナートリィ中尉、陸戦隊長にリチャード・ジョーダン中佐。
 搭載されているKVはアナートリイ中尉以下の飛行隊は予備機を含めて24機であり、マウルの乗機1機を加えて25機。
 残る15機分は傭兵の搭乗に備えてのものとされている。
 北極圏制圧作戦において喪失。慣性制御装置は回収され、ブリュンヒルデIIに引き継がれた。
 速度◎ 攻撃× 電子戦○ 防御△ 積載◎ 特殊兵装なし

●弐番艦「ヴァルトラウテ」
 艦長はオリム中将の姪であるビビアン・O・リデル中佐。
 副官にチャールズ・ハイデマン少佐。KV飛行隊長にマチュア・ロイシィ少尉。
 ベースとなるヴァルキリー級から高速性能を犠牲とし、電子戦能力も控えめとした代わりに防御に秀でた艦。
 『電磁フィールド』を展開する事で、一時的に防御性能を更に向上させることができる。
 速度△ 攻撃○ 電子戦△ 防御◎ 積載○ 特殊兵装『電磁フィールド』

●参番艦「ジークルーネ」
 ヴァルキリー級参番艦『ジークルーネ』は同弐番艦『ヴァルトラウテ』の就航と時を同じくして建造が開始された艦である。
 主に建造を手掛けたのはカプロイア社。
 艦長にはウルシ・サンズ少将が就任。副官兼陸戦隊長は朝澄・アスナ中尉。
 KV飛行隊長にはヨアン・ロビンソン中尉。
 ヴァルトラウテや先の大規模作戦で失われたブリュンヒルデに比べると自身の攻撃性に優れる一方、欧州軍内の人材事情もあり積載能力は既存二艦に比べ大きく劣る。
 特殊兵装はカプロイアのKV向け兵装であるホーミングミサイルの装弾数・発射数を艦に合わせそれぞれ2000/1000と増量したものが採用された。無論、威力もKV向けのそれの比ではない。

 速度◯ 攻撃◎ 電子戦△ 防御◯ 積載× 特殊兵装『K-03ホーミングミサイル』

●四番艦「アストレイジア」
 グリーンランドにあるゴッドホープドックにおいて、ひそかに建造されていた艦である。初めて最初から宇宙への出撃を前提に建造されており、手がけたのはプチロフ社。その為、低温環境下にはとても強く、またプチロフらしく多少荒っぽい扱いをしても問題はない艦との事。
 兵装面は、今だ公開されていない部分も多いが、傭兵と共に戦う事を前提に置かれている為、その動きはフレキシブルなものとなるだろう。
 なお、艦長は龍堂院聖那。KV隊隊長にティグレス・カーレッジ。まだ若い2人の補佐として、大規模な作戦が予想される有事の際にはウォルター・マクスウェル少将他が搭乗する事になる。

 速度△ 攻撃○ 電子戦○ 防御○ 積載△ 特殊兵装なし

●改壱番艦「ブリュンヒルデII」
 自沈したブリュンヒルデの慣性制御装置を零番艦ヴァルキリーの艦体へ移植した艦。実験的に小型G動力炉を積んでおり、型番としてはヴァルキリー改級となる。
 建造はラストホープのドックにて行われた。 艦長はマウル・ロベル少佐。副官不在で、管制官の白瀬・留美少尉がその立場。
 KV飛行隊長にアナートリィ少尉、陸戦隊長にリチャード・ジョーダン中佐。艦載部隊も変更は無い。
 艦首に甲板上に中野詩虎のゼダ・アーシュより鹵獲した手持ち武装、通称「D砲」を設置している。
 解析は行われおらず、敵が使用していた時には遠く及ばない火力ながら、人類の同クラスの艦載火器を凌駕する威力を誇る。

 速度○ 攻撃◎ 電子戦○ 防御△ 積載◎ 特殊兵装「D砲」



UPC軍空母

カタパルト4基
水中機発進口4基
武装25mm機関砲 8門
魚雷発射管
巡航速度25ノット
最高速度40ノット
全長332.5m
全幅88.2m
イラストレーター十河シン
・解説
 UPC軍の洋上空母。
 人類有史以来、拠点に兵力を移動させる上で海運は切っても切り離せない関係にあった。
 海中においては従来の潜水艦などとは比較にならない速度で攻撃を仕掛けてくるバグアの水中兵器に対し、近代戦において大きな力を発揮するはずの空母の撃沈率は非常に高いものがあった。
 しかし、ユニヴァースナイト建造以前、否、建造後であっても航空機が海をわたる大規模輸送手段として有用であり続ける以上、空母が一定数以上必要であることは変わりない。
 戦前の空母機動艦隊を事実上独占していたアメリカが旧来の空母を少なからず失って以降、UPCの前身となった先進諸国海軍はSESを搭載した通常型空母を共同で建造している。
 一部の艦艇には砕氷能力が付与されるなど、様々な戦場への投入が考慮されている。
 画像は旧式艦を改修し、SES仕様としたもの。