・機体の特徴
チリに本社を置く『メルス・メス』社が開発したKV。
同社がドロームから異端と呼ばれたディスタン研究員を引き受け開発にあたる。
最終的には幾度かのテストによりドロームの援助をも引き出し、同機は完成するに至った。
最高速度を犠牲にして出した高い機動性は他の機体を圧倒するが、精密部品の多い当機はメンテナンスに手間がかかる。
・機体特殊能力
○アクセル・コーティング
機体全面の素材強度を電子的な力で一時的に強化させる装置。
練力を20消費することにより、1ターンの間、防御力に+50の修正を受ける。
・現在の扱い
現在はULTの新人傭兵向けの初期支給機体として供給されている。
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・機体の特徴
メルス・メスが開発した水中用KV。
メルス・メス社のあるチリは太平洋に面しており、海を隔ててオーストラリアと相対するという脅威が存在していた。
そういった海の守りを他社のKVに任せることは好ましくないという考えの下、ドローム社のテンタクルスを土台として設計されたのが『アルバトロス』である。
装甲を薄くして機動性を高める一方で、機体構造そのものに耐圧性能を持たせることで深深度への潜航を可能にしている。
ナイトフォーゲルコンペティションにおいてゼカリアに敗れたものの、僅差であったことを理由に傭兵から発売を望む声が多かった。そうした声を背景に、メルス・メス社が早期発売を実現させた。
AU-KVに対応している。
・機体特殊能力
○耐水圧構造
装甲は薄めであるものの、機体構造そのものに対水圧構造を組み込んだ設計がされている。
潜行形態(戦闘機形態に該当)時、水深200mまで潜行可能。水深75mを超えた段階で、機体の消費練力が3から5に増加する。
人型形態時も、水上・水中航行(低)があるかのように活動できる。
○強化変形機構
機体がスリムになったこと、比較的変形構造が簡易であったことから、変形機構の出力を強化し、よりスムーズな変形が可能になっている。変形に行動力を消費しない。
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・機体の特徴
メルス・メス社が開発したナイトフォーゲル。
全てを自社製パーツのみで構成し、更に基礎段階とはいえ革新技術である斥力制御を搭載した当機は、まさにメルス・メスの新たな原点(サイファー=ゼロの意)となるはずであった。
しかし、提携関係にあったドロームから突如として脅迫ともいえる圧力がかかり、フレームはアンジェリカ系、エンジンはSES-191とドローム製の技術が提供されることになった。
中でもSES−191はメルス・メス製のものよりも小型・高性能であったが、放熱に難を持つ問題作であったため、機体の小型化と女性型シルエット導入によって放熱効率の向上が図られている。
小型の機体に高出力エンジンという組み合わせは、期せずしてサイファーに高い加速性と最高速度を与えることとなった。また、ドローム製フレームとエンジン、メルス・メス製の各種パーツは相性面で最高とは言えず、必然的に構造は高度な効率化を求められた。結果としてディスタンのような整備の手間は劇的に改善されたのだが、これらは怪我の功名といえよう。
当初の計画とは大きく形を変えつつも完成したサイファーは、メルス・メス技術陣の意地の結晶といえる。
だが、当機の名はその出自の複雑さを別の意味でも表している(サイファー=暗号、の意味もある)ともいえよう。
AU-KVにも対応している。
・機体特殊能力
○フィールド・コーティング
メルス・メスが誇るコーティング技術に、ある素粒子の働きを加味することで誕生した新世代防御システム。
機体に特殊な素粒子を巡らせることで薄い斥力場を形成し、自機への攻撃をそらすことができる。一種のバリアーであり、人類版フォースフィールドともいえる趣があるが、実際の作動原理や効果は異なる。
強化前性能において、消費練力50で、1ターンの間防御と抵抗に+100の修正を得られる。
○試作型斥力制御スラスター
(Trial type Repulsion Control Thruster:TRCT)
斥力場を一時的に制御することで、圧倒的な機動性を実現する。
ただし機体と搭乗者への負荷が極めて高く、1回の出撃で1回しか使用できない上燃費も劣悪。
強化前性能において、消費練力は140。1ターンの間回避に+200の修正を与える。
>>マニアック解説
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・機体の特徴
メルス・メス社とドローム社とが共同開発した狙撃戦用KV。
固定武装のスナイパーライフルLPM-1と機体特殊能力による精密射撃を得意とする。
獣人型で、頭部上部の猫の耳のような二つの大型センサーが外見的特徴。
狙撃時に機体を安定させる為、尻部に尻尾状のアンカーが設置されている。
フレームをメルス・メス社、システム面をドローム社が担当。
機体特殊能力のリンクス・スナイプはKM-S2スピリットゴーストに搭載されているファルコン・スナイプのマイナーチェンジバージョン。
狙撃仕様の機体ではあるが素体には汎用系のフレームを用いているため、ある程度の機動性を確保しており、格闘戦にも対応が可能。
なお、形式番号の「DR」はドローム社、「M」はメルス・メス社を意味する。
AU-KVにも対応している。
・機体特殊能力
○リンクス・スナイプ
機体の射撃制御と敵機の進路予測をAIで直接制御・解析することで、ロックオンまでの速度と精度を向上させている。
未改造状態で消費練力40で発動し、1ターンの間、攻撃+100、命中+100の修正を得られる。
○テールアンカー
アンカーを展開(地面に突き刺す)し機体を固定して反動を抑え、命中精度を向上させる。その性質から陸上でのみ、使用が可能となっている。
未改造状態で命中+100の修正を得られる。
この能力を使用中は移動・回避が不可能となる。解除するには1行動力が必要。
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・機体の特徴
『MX−0 サイファー』の実戦投入で得られたデータを元に、メルス・メスが開発した南中央軍の次期主力KV。
メルス・メス社にとって悲願であった完全自社開発の機体となっている。
小型の機体に高出力エンジンというコンセプトは継承しつつも、より攻撃的な性格の機体に仕上がっており、方向性としては『GF−V マテリアル』の後継機と呼ぶ方が近い。
機体の一部に人工筋肉を用い、機体左右に独立可動式のアクティブスラスターを用いるなど機体の機動性は決して悪いものではない。
全般的に補給事情の芳しくない南米での運用を見据えており、過酷な最前線での継続使用にも耐える設計思想は、機体の信頼度や整備性は非常に高いものにしている。
メルス・メス製KV特有の生存性の高さは、今回も健在である。
・機体特殊能力
○アクティブ・スラスター
メルス・メス版推力偏向スラスター。
エンジンユニットを機体から独立させることで実現させた機構だが、強度の関係で駆動は上下角に制限されている。
接合部の強度確保にはアクセル・コーティングが応用されているため、使用時には常に練力を消費してしまうが、機体の姿勢制御も向上するために機動力のみならず命中も向上する。
また、コーティングの出力系統をFCSにもバイパスすることで、一時的に攻撃力を底上げすることも可能となった。
A:無改造状態において練力を20消費することで、そのターンの間命中と回避に+30の修正を与え、更に方向転換に行動力を消費しなくなる。
B:無改造状態において練力を20消費することで、そのターンの間攻撃に+50の修正を与える。
○システム・テンペスタ
M−MG60専用の射撃システム。このシステムを使用せずともMG60は使用可能だが、使用することで本来の速射能力を最大限に発揮することができる。
無改造状態で行動力を3使用し、MG60の弾数を攻撃3回分を消費して発動する。敵1対象に1ターンの間、嵐の如く集中射撃を加える。この間、対象の敵機は回避が無改造状態で50低下する。