・機体の特徴
プチロフの開発した宇宙用重装甲KV。プチロフ初の高性能、高級KVでもある。 グロームと似た設計思想の下開発されており、ラスヴィエートに2基搭載されているG光線タービンエンジンを倍の4基搭載。フレームを大型化することで耐久性を上げつつ、柔軟性に欠ける鈍い挙動を4基のエンジンにより得られる高い出力により補っている。
その他の装置に関してもラスヴィエートのものを踏襲。センサー、レーダー類などはサヴァーとの互換性もある。このため技術的な変化を伴わない代わりに、高い安定性と生産性を合わせ持つ。
特徴はラスヴィエートでも採用されたモジュール化装甲(追加装甲)に合わせて搭載された多数の機関砲群。
この兵器は機体特殊能力の発動の軸となるものであるが、実際のところはファランクスのように一定の法則に基づいて機械的に弾を撃つだけである。そのため、この制御に特別練力を用いることはない。
この「特殊能力に一切の練力を必要としない」ということこそが、練力消費が常に絡む宇宙戦闘に対する、プチロフが出した答えと言えなくもない。
なお、機体名であるニェーバ(ロシア語スペル「небо」)はロシア語で空を意味しており、固定兵装や特殊能力も、それに合わせ天候をイメージした名前が付けられている。
メインエンジンは4発式G光線タービン、姿勢制御系には反動推進スラスター、駆動系には流体圧アクチュエーター、コクピットにはC.Or.Eシステムを使用している。
AU-KV対応。簡易ブースト使用可能。宇宙、空、陸に対応。
・機体固定兵装
●内蔵機関砲群「オーブラカ」
装弾数12000発。追加装甲部に内蔵された機関砲の総称。名称はロシア語で雲を意味する。
特殊能力での使用を前提として開発されており、通常攻撃での使用は出来ない。
・機体特殊能力
●自動支援機能「リーヴィエニ」
オーブラカを利用した自機、あるいは味方機に対する支援システム。名称はロシア語で豪雨を意味する。
なお、A、Bとも全てオーブラカの射程内(10以内)においてのみ効果を有する。練力消費は発生しない。
○自動支援機能「リーヴィエニ」A
オーブラカの弾数600発消費。1ターンの間オーブラカにより自機の攻撃時に支援射撃を行うことで、未改造状態で攻撃+50、命中+20の修正を得る。
○自動支援機能「リーヴィエニ」B
オーブラカの弾数1200発×対象とする機数分消費。1ターンの間射程内への敵ミサイル攻撃を弾幕を張って迎撃し、ダメージを20%軽減する。この効果は既定の弾数を消費することでオーブラカの射程内に存在する味方機に対しても有効となる。
●飽和攻撃「ミチェーリ」
オーブラカの全砲門を開き弾幕を形成するシステム。名称はロシア語で吹雪を意味する。
行動力3とオーブラカの弾数3000発使用。砲身への負荷などから1ターンに1度のみ使用可能。
周囲5スクエア全体の敵味方問わず無差別に、ダメージを与えるとともに1ターン回避-50の修正を与える。攻撃の判定にはオーブラカ装備時(機体本体の攻撃力+アクセサリ数値+オーブラカ)の攻撃を使用する
●斜め四十五度・改
本来特殊能力ではない。
ロシア軍将兵の間で流行っている一種のジンクス。プチロフ製品はダメージを受けて機体の調子が悪くても、コンソールを斜め四十五度の角度から殴ると調子が戻るという。
プチロフ製品の機械としてのタフさを示す逸話であり、宇宙用かつ高級機である当機においてもそのジンクスは健在である。もちろん、全てのプチロフ製品がそうであるとは限らない。
生命力20%未満でのみ使用可能。行動力を1消費。50%の確率で生命力が最大値の50%まで回復。効果の有無に依らず、1回の出撃で1度のみ使用可。
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