世界地図

バグア支配地域 競合地域 親バグア政権 中立国
南北アメリカ アジア・オセアニア方面 ヨーロッパ・アフリカ グリーンランド
歴史
1990年
1991年
1992年
1996年

1999年
2006年

2007年

2008年










2009年







2010年







2011年
外宇宙から飛来した未知の生命体により、初めて人類が攻撃を受ける
ブレスト博士の手によってメトロニウム合金が発見される
未確認生命体「バグア」襲来による事件の報告が相次ぐ
スチムソン、ブレスト両博士によりバグアの技術を利用した新技術が次々と生み出される
(エミタの発見、SESの発明)

バグアの大軍が地球へ襲来
10月9日 メトロポリタンX陥落
10月10日 エミタを人体に埋め込む技術が発明される(能力者の出現)

12月4日 大規模作戦、名古屋防衛戦勃発
世界各地から日本へ襲来したバグアの大軍とUPC軍は交戦する。

2月15日 五大湖解放戦勃発
敵の手に落ちた対宙兵器『SoLC』の破壊任務にあたる。

4月25日 ヨーロッパ攻防戦勃発
イタリア解放を狙った、バグアとの攻防戦が展開される

7月 UPC全面協力映画撮影敢行
9月12日 アジア決戦発動
インド戦線においてのバグアとの大規模な衝突が起こる。

11月7日 グラナダ攻略作戦開始
グラナダ要塞陥落作戦が発動し、バグアとの衝突が起こる

12月5日 入学式狂奏曲 勃発
グリーンランドにおいて、バグアとの初の大規模な衝突が起こる

2月14日 バレンタイン中止のお知らせ 勃発
ラストホープにおいて、傭兵達のレクリエーション大会が行われた

3月27日 極東ロシア戦線 激突
極東ロシアにおいて、バグア軍の「ゲート」の建設阻止すべく大規模作戦が展開される

7月13日 シェイド討伐戦 勃発
北米において、バグアの象徴たるシェイド撃墜をはかる大規模作戦が発動

11月10日 己丑北伐 発令
苦渋の二正面作戦、中国瀋陽の解放、そしてカメル共和国グレプカの破壊を目指す

2月14日 バレンタイン強襲作戦 勃発
グリンランドのバグアの基地から慣性制御装置を強奪する為に再び氷の大地に挑む

5月12日 北アフリカ進攻作戦 勃発
完全なるバグア支配地域となってしまっていたアフリカに対し、反攻作戦を開始!

8月31日 ボリビア防衛作戦  勃発
中立国ボリビアが揺れる! 中立国取り込みの為、UPC軍の介入が始まる!

11月24日 北京解放作戦  勃発
長きに渡り北京を包囲してきた八門遁甲。UPC軍は数年越しの突破作戦を敢行した。

2月23日 北極圏制圧作戦 勃発
北半球の覇権をめぐり、グリーンランド最後の戦いが始まる。

6月15日 アフリカ奪還作戦 勃発
ラストホープを大西洋に移動し、アフリカでの大反攻作戦を開始する!

10月3日 アメリカ解放作戦 勃発
三度目の北米決戦! ついに宿敵と合間見えん!

・地球発――2007年9月

 時に1990年、空に赤い星が輝いた時、人類は未知の生命体からの「接触」を受ける。
 後に『バグア』と名乗った異星人。彼らの我々人類に対して行ってきた「接触」とは、友好的なそれではなく、まさしく「攻撃」であり、人類にとって恐怖と憎悪の対象の出現となった。
 散発的に発生し始めた『バグア』の侵略行為に各国政府は個別に応戦したが、結果として人類側の敗北と言っていい事態が続く。
 そんな中、ブレスト博士の手によってメトロニウム合金が発見される――入手したバグアの兵器を分析した結果、得られたものであった。強度と加工性に優れ、後に建築様式などに大きな影響を与えたこの合金は、当時の人類の科学力だけでは到底得られるものではなく、敵バグアの科学力の高さを思い知らされる発見でもあった。
 1992年、バグアの襲来が急激に頻度を増し、人類にとってその対策は既に一刻を争う緊急課題となっていた。  各国政府はブロックラインを設定して独自の対応を図る一方、国連の管轄下にある未来科学研究所では、スチムソン・ブレスト両博士によるバグアへの対抗技術の開発が続けられていた。
 これらの研究成果は1996年に至って徐々に実を結び始め、『エミタ』と呼ばれる希少金属の発見、『スチムソンエネルギーシステム(SES)』の開発など、バグアの技術を利用した新技術が次々と生み出される。
 人類の反攻は一時バグアを駆逐するかに見えたが、1999年、これまでとは比較にならない規模のバグアが大挙して地球に襲来。
 対バグアの戦線は各地で後退を余儀なくされ――西暦2006年10月9日、ついに地球最大の都市であり国連の本拠地であったメトロポリタンXが陥落。
 人類の科学技術の象徴でもあった重要拠点の陥落は人々に絶望にも似た感情を蔓延させた。
 だが、翌10月10日スチムソン・ブレスト両博士を筆頭とする共同チームの発表した新技術は、再び全世界を驚かせた。
 その新技術とは、バグアに対するためにSESを『人体に埋め込む』技術であった。人体が発生するエネルギーと、吸い込んだ水素を体内で結合させ濃縮し、人体の能力を飛躍的に高めるその科学技術は、拒絶反応の関係で装着できる人間が全体の1/1000程度であるというデメリット部分はあるものの、窮地に陥っていた人類の救世主として各国政府・各レジスタンス組織に受け入れられ、圧倒的な賛辞をもって迎えられた。
 エミタに対して拒絶反応を持たない者の一部は、自ら積極的にエミタを身体に埋め込む事によって『能力者』となり、自らが、家族が、友人が、恋人が住む地球を守るため、バグアと戦うことを選んだ。

 メトロポリタンXの陥落から逃れ、人類最後の拠点となった巨大な浮遊島『ラスト・ホープ』。
 未来科学研究所を中核とした画期的な新技術によって、人類の新たな力と希望の光となった『能力者』達。

 2007年9月、人類の存亡を掛けた新たなる戦いの幕が上がる。

宇宙の情勢
 かつて月まで届き、いずれはさらに遠くを望めたやもしれぬ人類の宇宙開発は、1990年代のバグア大侵攻と共に完全に停滞した。ロケットが打ち上げられた事もあったものの、その全ては低軌道までに破壊されている。戦いが長期化し、人類はいつしか宇宙への夢を忘れかけていた。
 2011年8月。1人の天才が現る。いや、正確には再び舞台に上がった、というべきだろうか。その名はラムズデン・ブレナー博士。彼はバグア襲来以前よりスチムソン博士の弟子として、また宇宙関連の権威として知られていた人物であった。
 地道な観測と計算により、彼はバグアの上空封鎖が「地上に対して相対停止した衛星」による物である事を突き止める。静止軌道よりも遥かに低い軌道に、「光学迷彩」を施された衛星が存在していたのである。
 ブレナー博士はその存在に対する警鐘を世界に向けて発した。
 同じく8月、プチロフ社が突如、宇宙へとロケットを打ち上げを決行する。そこには『人類初の宇宙対応KV』の名を得るべく、試作型の同社製KV『ラスヴィエート』がつまれていた。
 プチロフは当然ブレナー博士の警告を耳にしたのであるが、彼らは作戦を強行した。――そして、結果は全滅という悲劇であった。
 せめてもの救いは回収された情報から『宇宙用KV』が短時間とはいえ、バグアの兵器との交戦に堪えうる事が証明されたことである。
 光学迷彩と欺瞞によって所在をくらませていた敵の全貌が、博士に協力した多くの天文関係者の協力により、明らかになっていく。12基の大型衛星と、それに付帯するより小型の衛星群。
 その強行偵察の為、今度こその生還を期して各軍エースにより結成された『オービタルファインダーズ』は、犠牲を出しつつも見事にそのベールを剥ぎとることに成功する。衛星本体、地上と変わらぬヘルメットワーム、そして宇宙キメラがバグアの封鎖線の戦力であった。
関連:【OF】THE OUTER FRONTIER
  2011年9月。宇宙での戦いの時は、早くも訪れた。北米戦線で失態を犯したビル・ストリングスの駆る砲戦型ギガワームが、衛星軌道からの地上攻撃を宣言し、地表から離脱する。UPCはブリュンヒルデIIを中核とする攻撃部隊を組織、まず封鎖衛星の一角を撃破する。その隙間をバグアが埋めるよりも先に、浮遊島カンパネラを宇宙へ浮上させ、宇宙要塞とすることに成功した。
 2011年10月。宇宙要塞カンパネラを起点とする攻撃部隊はビルの攻撃型ギガワームを撃破に成功。周辺の掃討も一通り完了し、ここに人類は、宇宙への橋頭堡を手に入れたのであった。
 2012年1月。人類は巡洋艦や宇宙用KVといった戦力を整え、封鎖衛星群への攻撃を開始する。また、封鎖衛星網の戦力は大きいが、その先の宇宙については手薄である事を察知。月方面へと部隊を送り出した。これは、赤い月へ対抗する為の基地設営を念頭に置いたものだ。その構築の為の資材集積や補給の為の拠点構築も、計画が進んでいる。
 バグアの大幹部であるエアマーニェによるオタワ襲撃の後、UPCは彼女の手駒が少ない事を看破。宇宙での拠点を特定し、叩く事でその動きを制する事ができると考えた。あえてユダへ攻撃を仕掛け、その対応から拠点を探るイリオス作戦が結構される。

関連:地球封鎖網
   宇宙要塞カンパネラ
   G光線ブラスターと宇宙戦闘
   宇宙軍と輸送艦
   エアマーニェ襲撃時点での状況