タイトル: Mid Night Summer マスター:WTRPGマスター
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シナリオ形態:大規模作戦
難易度: 特別
参加費: 無料
参加人数: 無制限
報酬:100,000C(全撮影参加)
※フレームイン秒数に応じてさらに支給
備考:撮影だけではなく、
軍事訓練としての意味合いも持っている。
各自本作戦と同様の気持ちで参加すること。
決行日時:
8月11日 各種褒章配布。
■オープニング本文



●Mid Night Summer 〜巨大蟹襲来 〜
過去あらゆる戦争において、国家は常に外なる戦い‥‥わかりやすい『戦争』と形容されるものはもちろん、
戦争に対する根本的な疲弊‥‥『厭戦感情』という、内なる疲弊とも戦わなければならなかった。

相手がバグアという絶対悪であるから通常の戦争よりはマシであるとはいえ、
敵の強さに虚無主義に陥ったり、戦いから逃げ出す者の姿は絶えることはない。

そして過去このような状況において、占領者が取る行動は決まっている


「プロパガンダ映画と聞いたのですがな‥‥」
 UPC軍司令部において、ピエトロ軍団長は眉に皺を寄せる。
 極めて軍に忠実な彼のことである。不快感を示している理由は、もちろん政治的意図が濃すぎるからというわけではない。

「その通り。勇敢なる戦士達がバグアの繰り出した大いなる脅威に立ち向かう‥‥これ以上鼓舞する内容はないとは思わないかね、ピエトロ君」
「お言葉ですが長官、これでも映画には詳しい方です。こんなまともなストーリーすら決まっておらず、面白いネタと使いたいCGがあったからという理由だけで作る映画は世間一般にB級、C級と呼ばれるものになるのです。そもそも爆発とお色気とカーチェイスが入れば成り立つ映画など、バグア襲来以前に‥‥」

 軍団長の独白はしばらく続いたが、都合により割愛させていただく。
 同じ映画でも地域によって求めるものが違うというが、それが顕著にあらわれただけのことである。

「そうは言ってもだピエトロ君。こんなご時世だ。暗い状況など、報告書を見るまでもなくこの世界には溢れているわけだ。少しくらい垢抜けた内容のほうがいいと思うがね。‥‥ギガ・ワームにしても、エイのような姿をしているわけだ。巨大怪獣映画は確かに使い古されているが、奴らがやってきていることは、まさしくそれではないのかね?」
 相変わらず軽い口調ながら、後半に少しだけ語調を強める長官。
 背後の映画配給会社の要請や各国政府の方向性の違いから、映画内容が王道になってしまったということが本音なのだろうが、それなら役者どもにやらせておけばいいだけの話のような気もする。

「つまりすべからくは、能力者にあこがれてもらうことが必要なのだよ。1000人に一人しか特性を持たぬ能力者は‥‥緒意見あるとはいえ、貴重であることだけは間違いない」
「しかしですな!」
 つとめて笑顔で、楽観的にこの『スタントマン使いません、CGを使いません、能力者使います』という、どこかで聞いたことがある冠を模した映画の話をする長官に、声を荒げるピエトロ。映画撮影? その撮影にいかに時間がかからなくとも、非番の能力者を使うとしても‥‥いかなる時に大規模な敵襲があるかわからぬ以上、有事に備えることは絶対条件と言える。

「‥‥考えてみたまえ、地球人口がバグア襲来以降でどの程度減ったと思う? 競合地域にまで一戸一戸出向いて調査する正確な統計機関など既に存在しないが、50%などとうの昔に割っているのだ。地下プラントも限界まで稼動しているが、ひとつ潰されれば世界はあっという間に食糧難だ。‥‥いつまで続くか考えたことがあるかね。‥‥あるいは、『もう一部では我々はバグアを受け入れているかもしれないのだよ』」
「‥‥」
 窓の外を長めながら呟くUPC長官、オベリア・トンプソン。込めた一言に、ピエトロは寄せた眉を解き、俯くことしかできなかった。
「厭戦感情とはいつの時代も厄介なことだ。能力者となる人材は限られている。調停者とは、時に思い切った判断を下さなければならないこともあるのだよ」
「以前エイプリルフールに、ジョークで戦線と関係のない物語を流したようですな。‥‥その一環であれば問題ない‥‥でしょう。とはいえ、メインの撮影は、軍事訓練としての側面ももたせてもらいますぞ」
 ピエトロの言葉によって討論は終焉を迎え、傭兵各位に映画撮影の情報が伝達されたのであった。


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 光が溢れる、そこに在るもの全てを喰らい尽くす光が。
 迸った光は都市を飲み込み、空間を白で覆い尽くす。
 視界を奪う白の中、建物は影となり、砂のように崩れ、正真正銘の塵となって吹き散らされる。
 暫しの無音と、後に続く瓦礫が崩れ落ちる崩音。
 かつて生活を営んだ町並みも、かつて談笑があっただろう風景も、思い出の形跡すら残さず、光に呑まれて跡形もなく消失していた。
 どうすればこんな風になれるのか、どうして、こんな風になってしまったのか。
 暴力は理不尽で無慈悲に舞い降りて、交わせる言葉などなく、何の前触れもないまま、襲撃という事実のみがそこにあった。

 海からあがってきたそれが瓦礫を踏み砕く。
 無機質に無感動に迫り来る、人を凍り付かせるのは故郷が変貌したショックか、それとも眼前のそれによる恐怖か。
 矮小なそれらに関心を払う事なく、怪物は更に光を放つ。我に返った人々が、悲鳴を上げた。

 ―――ひと言で言うなら、それは鋼鉄製の蟹だった。
 蟹にしてはフォルムがやけに無骨で、島らしきものを乗せて進む八足の鋼鉄は奇怪と言う他ない。
 しかし、それに無理矢理名前をつけるならやはり『蟹』になるのだろう。
 振り回す二つの巨大な鋏は暴風そのもので、体を覆う甲殻は鈍く思い光沢を放っている。

 それは人類に舞い降りた、紛れもない悪夢だった。


<ラストホープ・UPC本部>

「――――以上、今回の前振りです」
 投影機を切り、ミユ・ベルナール(gz0022)が涼やかに言葉を告げる。
 室内に光が戻り、慣れない光に何人かが瞬きを繰り返す。
 周囲を見渡し、話を続けていい事を確認すると社長は言葉を続けた。
「皆様もご存じの通り、今回は映画撮影となります。場所はインド洋、軍はそれほど動かせないので演出者は傭兵の皆様方で殆どを賄って頂きます」
 UPC軍・バグア軍共に傭兵が演じる事になる、軍事演習も兼ねているため、撮影は殆ど実戦と同じ形式で行うとのこと。
 違いといえば、射撃には模擬弾を使う事と、敵が『いない・見えない』という事位か、ファームライドでも相手していると思えばいいかもしれない。
 敵主要幹部のコスプレについては……特にお咎めなしの模様、本番勝負、尤も上手く演じられたものをシーンとして採用するとのこと。
「作戦の詳細は各自指令書を閲覧して下さい。……そうそう、今回頑張った人、何名かには表彰があるらしいわよ?」
 真面目な口調から一転、砕けた口調で笑って見せる。
「夜明けと同時に大規模作戦第一フェイズを開始します―――では、解散」



Event illust : 七六  

■解説

基礎情報 ミッドナイトサマー戦略図および簡易戦力分布発表

追加情報1 ヨーロッパ攻防戦の簡易報告
追加情報2 ゾディアック・その人物像について
追加情報3 敵超大型ワームについて
追加情報4 第1回功績一覧 
追加情報5 第1回優秀賞発表
追加情報6 オペーレーターによる概況説明(+おまけ)<重いので注意>
追加情報7 第2回功績一覧 
追加情報8 第2回優秀賞発表

 相良・裕子

イラストレーター : marina

撮影お疲れ様。
順位だけ発表されたみたいね。
どうも映像の機材の関係で、
報告書は遅れているみたい。
明日、いろいろと発表されると思うわ。

そういえば、ここについてからもうすぐ一年ね。
節目だからってなにがあるわけじゃないけど、
UPCが何かいろいろと企画しているみたいよ。

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