タイトル: ボリビア防衛作戦 マスター:WTRPGマスター
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シナリオ形態:大規模作戦
難易度: 特別
参加費: 無料
参加人数: 無制限
報酬:180,000C(全参加)
経験値:1,500(全参加)
◇9月14日
 第二フェイズ行動入力開始
◇9月23日 9:30
 第二フェイズ締め切り
◇9月28日
 第三フェイズ行動入力開始
◇10月7日 9:30
 第三フェイズ締め切り

※注意 参加PCのデータはプレイング提出時のものが反映されます。装備のお間違えのないようお気をつけ下さい。

■オープニング本文

●ボリビアの明日
 現代まで受け継がれてきた、コロニアル様式の古き街並み。
 『白の街』と呼ばれ美しさを讃えられたその都市は今や、無数の死体と瓦礫が転がる地獄の様相を呈していた。
 ヴァルトラウテのブリッジに立ち、変わり果てたスクレを見下ろすミカエルに、マガロが声を掛ける。
「陛下。ボリビアは幾度も戦火に焼かれ、倒れ、そして幾度も立ち上がって来ました。このマガロが生きている限り、何度でも蘇らせて見せましょう」
「マガロ‥‥」
ミカエルは、窓の外を見つめるマガロに目を遣った。
 中立派とUPC派。道は違えたが、一国の頂点に立つ二人の、ボリビアを想う気持ちは変わらない。
 しかし、次の瞬間に首脳陣から発せられた言葉に、ミカエルは耳を疑った。
「摂政殿。バグア共は去りました。早々に艦を降りましょう」
「その通り。英雄気取りのUPC軍と傭兵共にこれ以上居座られては、我々の立場が危うい」
 UPC派の要人は数を減じ、生き延びた者の多くが中立派だった。この期に及んで未だ保身に走ろうとする彼らの姿に、ミカエルは戦慄すら覚えて向き直る。
「あなた方は‥‥まだそんな事を言っているのですか‥‥!」
 ミカエルの声は、震えていた。彼らと、彼らを腐らせてしまった自分自身への怒りに。
「この国を、国民を救ったのは誰ですか!? あなた方には、あれが見えないのですか!!」 
 徐々に高度を落とし始めたヴァルトラウテ。ミカエルの指し示す先には、傭兵達の手で安全を確保された街と、廃空港が見える。
そしてそこには、ヴァルトラウテと傭兵達を、まるで解放軍を見るかのように手を振って迎える民の姿が在った。
「あなた方は言いました。貧しい国民を戦争に巻き込む事は悪だと。ですが、バグアにそれは通用しない。まだ解りませんか」
 戦いの爪跡が残るスクレ上空を飛ぶヴァルトラウテとナイトフォーゲルの群れを、民衆の歓声が包み込む。
「僕はこの国を護ります。国外との協力も惜しまない。その為には――まずあなた方の協力が必要です」
 ミカエルは顔を上げ、ブリッジに立つ首脳陣を真っ直ぐに見据えた。
「‥‥陛下も、大人になられましたな」
 ぽつりと、呟くように言うマガロ。茫然と立ち尽くす首脳陣を残し、二人は艦を降りる為にブリッジを出た。
「‥‥本当は、少し怖いんだ。護られてばかりの僕に‥‥何ができるのか」
「‥‥陛下は、バグアが去った後の平和な世をも生きるべき方です。穢れる事無く、民を導く事こそ貴方の役目。血と泥に塗れ穢れるは、このマガロの役目です」
「マガロ‥‥」
仮初めの平和という温かな揺籠を失った今こそ、ようやく彼と解り合える。
 ミカエルはその時初めて、この国の未来に差し込む一条の光を見た気がした。

「如何でしたか? 人間達と直に『触れ合った』感想は」
「‥‥何が言いたいのよ、アキラ」
 スクレ郊外を、黒塗りの車がひた走る。柔和な表情のままで含みのある問いを投げ掛けた運転席の青年を、ネヴェは横目で睨みつけた。
「いいえ、何も。ですが、今回の戦いは実に興味深いものでした。ゼオン・ジハイドの実力は知っているつもりでしたが、ギガワームと融合するなど、全く私の予想を超えていました」
「アルゲディに入った奴は、無能もいいとこだけどね。体を人間に盗られるよりマシだけど、ああはなりたくないなぁ」
 ネヴェの言葉に、青年は暫し考えるように沈黙し、やがて小さく笑みを浮かべて呟いた。
「ええ。憑依以前の彼を知っているだけに、残念です」


●キュアノエイデス
「‥‥キュアノエイデス‥‥」
 培養液で満たされた円柱形の水槽に片手を当て、ソフィアは死した者の名を呼んだ。
 彼は、彼女を生かす為に死んだ。
 バグアとしては特異な存在と化した彼女に強い興味を抱いてしまったが故の、死だ。
『ソフィア・バンデラス。リノ』
 静まり返った室内に、ブライトンの声が響き渡る。
『今回の戦いにおける大敗の責は、ネブリナの将たるアルゲディ、そしてギガワームを失したキュアノエイデスにのみ存在する』
「ブライトン様‥‥」
 南米総司令官の地位を守るどころか、命すら無いと覚悟していたソフィアは、その言葉に激しい動揺を憶えた。
 地上での戦いの結果にブライトンが自ら通信を寄越すなど、通常では有り得ない事であった。
 それ故に、己の心を、キュアノエイデスが死を選んだその理由を、その全てを見透かされたかのような不安がソフィアを襲う。
「死に急ぐジハイドが多いのは、その価値がある敵であるからだろう」
 ザ・デヴィル、そしてキュアノエイデスの死を目の当たりにしてきたリノは、彼らを倒した人類を、一言でそう評した。
『倒れて行く者の存在は、それを倒した者の知識と共にやがて還元される。キュアノエイデスが死に、お前達が残された事も、我らバグアが歴史を刻む上で必然であったとされる日が来るだろう』
 ブライトンは淡々と語り、通信を切った。


●戦乙女たち
サン・ホセ・デル・グアビアレ近郊。
ミカエルらボリビアの要人達を降ろしたヴァルトラウテ、そしてUK弐番艦は、仮修復で何とか飛べるまでに回復したブリュンヒルデの見送りに来ていた。ブリュンヒルデとUK壱番艦はラスト・ホープへ向かい、念入りな修理を受ける予定なのだと言う。
『マウルお姉様‥‥あの、今回はご一緒に戦うことができて、嬉しかったです‥‥』
「私もよ、ビビアン。今回は立派な戦績だったわ。貴女の艦とユニヴァースナイト弐番艦があれば、南北米方面はもう安心ね。頼んだわよ」
 ビビアンの通信を受け、賛辞と激励の言葉を贈るマウル。
『私達は、一度北米に戻るよ。ボリビアが立ち直るために、大量の支援物資が必要だ』
 ヴァルトラウテの歩兵隊隊長マチュア・ロイシィが言った。傭兵達と共にスクレの街で戦った彼女は軽傷を負ってはいたが、隊を率いての初任務で学んだ事は、ビビアンと同様に多かったことだろう。
『では、弐番艦もロサンゼルスまで共に参りましょう』
 ブラット准将の言葉を合図に、四つの艦がゆっくりとその向きを変えた。
 最後の希望と呼ばれる島と、北米。
 どこまでも広がる青空の下、南米での戦いを終えて傷ついた戦乙女と騎士たちが、それぞれの帰るべき港を目指し、別れた。

<執筆:桃谷かな>


Event illust : 十河シン

 

■解説

大規模作戦情報1 これまでの大規模作戦
統合情報1 第1フェイズの動向
統合情報2 第2フェイズの動向
統合情報3 第3フェイズの動向
基礎情報1 これまでの経緯:JTFM
基礎情報2 敵味方戦力と展開
基礎情報3 関連シナリオ
追加情報1 作戦の舞台とその目標
追加情報4 第1フェイズ功績点
追加情報5 受勲者一覧※10月14日更新
追加情報6 負傷者一覧※10月14日更新
追加情報10 第2フェイズ功績点
追加情報10 第3フェイズ功績点※10月15日修正

リチャード・ジョーダン中佐(gz0302)

イラストレーター : 大吟醸

第一フェイズでブリュンヒルデが落とされた時はひやひやしたが、
終わりよければ何とやら、ってな!
ボリビア国王も無事らしいし、こっちにも大きな犠牲は無い。
蜘蛛にやられた戦車の連中も、ほとんど助かったのは良かったよ。
戦友との間に妙な溝でも出来たら、色々気まずいからな。

‥‥俺達はあいつらより少しばかり頑丈で、強い。
だが、それだけだ。
戦場も、国も、下から支えてるのはあいつらだって事、
忘れちゃいけねぇな。お互いに。

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