タイトル: 極東ロシア戦線 マスター:WTRPGマスター
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シナリオ形態:大規模作戦
難易度: 特別
参加費: 無料
参加人数: 無制限
報酬: 210,000C(全作戦参加)
※活躍に応じてさらに支給
備考:連動シナリオも勲章の対象となります。
決行日時:
4月30日 第4回リプレイ公開
■オープニング本文

<ラインホールド 内部
 古来から、浮沈艦を称したモノが最後まで浮沈艦であったためしなど、ただのひとつとてありはしない。少なくとも人類の歴史ではそうであったし、今、再び人類は浮沈艦を沈めた。おそらくこれからもそうであろう。
 ラインホールドは今やただの巨大な塊となって、僅かに残された砲座が銃弾を打ち上げるのみ。それらも、残存エネルギーを使い切ると同時に撃ち止めだ。
『――どうやら、貴方様の言う「猿」とやらに完敗したようですね、バークレー様』
 突如モニターより響く、聞きなれた声に顔を上げた。
 あの秘書官が普段と変わらぬ様子で、そこにいた。驚き、何事かと眉を持ち上げるバークレー。
「シェイク! 貴様どこにッ!?」
『一万三千六十五号へ。ブライトン様からの伝言です』
「なっ‥‥」
 まるで意に介さず、吶々と言葉を続ける秘書官。
『バグアに、貴様のような無能者は要らぬ』
「何だと‥‥!」
『それから、ブライトン博士よりの最後の命令をお伝え――』
「どういう事だッ!?」
『命令拒否は許されません』
「‥‥」
『早急な死を命じる。速やかに死ぬように――以上です』
 言い終えるなり、一方的に切断される通信回線。バークレーはやつれ切った表情で座り込み、わなわなと震える。しかし座り込み、引きつるばかりだった表情が、やがて怒りに満ち満ちたものへと変貌していく。
「良いだろう。死んでやる!」
 立ち上がり、拳を鳴らす一人のバグア。
「だが、ただでは死なんぞ! 猿共を一匹でも多く道連れにしてくれるわッ!」
 彼が突き出した拳は、崩れかかったラインホールドの装甲を一撃のもとに破壊し、手に持った通信機に投げつけるように言葉をぶつけた。
『バークレーの名を知る者に通達! 我らの未来は潰えたが恥は晒さない! 動け! 最後に猿どもに我らが選ばれた存在であることをみせつけるのだ!』


●バグア、吼える
 ラインホールドを失い、指揮系統を寸断された今、各地のアグリッパは無用の長物と化し、キメラやワームを統率する者もいなくなった。残るは、雑魚を蹴散らしてゲートを破壊するのみ。誰もが、そう考えていたのだ。
「‥‥何だ?」
 ゲートへと向かっていたとある傭兵が、ラインホールドに人影を見た。
 そこにいたのは、他でも無い、賞金首バークレー。
「バークレー?」
「何? 生身で?」
 その情報に、互いに顔を見合わせる傭兵達。
「賞金は俺が貰ったぜ!」
 発見者たる傭兵自身が、機を急降下させた。所詮、相手は生身。ならば、ここで俺が仕留めてしまおう――
「油断するな! 距離をとれ!」
 魔凍霧風(gb5279)の警告が届くも、一歩遅かった。それは油断だった。ラインホールド撃破で気が緩んでいたのだろう。不用意に接近したKVが、真っ二つに叩き切られた。
「チッ、この身体ではこんなものか」
 刃の欠けた刃物を放り捨て、バークレーが歪んだ笑みを浮かべる。
「――各機無理はするな」
 その様子を眼にして、御影・朔夜(ga0240)が通信回線へ呟いた。戦術部隊『渡鴉』が雑魚の掃討もそこそこに踵を返す。その判断はおそらく的確だった。
「死ねえい!」
 絶叫のような掛け声と共に、バークレーが飛び上がる。不気味な、腐った肉のような塊が背から伸び、一枚の羽を形成する。突如加速するその動きに圧倒され、翼を寸断されるKV。
 戦場の最後に、イレギュラーが現れた。
「爆装した機体はゲートへ。ここは我々が食い止めます!」
 天衝四神隊隊長、龍零鳳(ga2816)が指示を飛ばした。
 それにやや前後して、西研やバーベナといった諸隊が集結し、生身のまま豪腕を振るうバークレーを目指した。

「‥‥想像だにしなかった事態だが、油断は禁物だ。アレを最大級の脅威として認識しよう。作戦は先に説明した通りだ〜 頼んだよ〜」
「まさか、生身相手に使うとは思いませんでしたね‥‥いえ相手は化け物でしたか」
 動揺のためか、それとも興味をひかれているのか、額から溢れた汗を拭いながら発したドクター・ウェスト(ga0241)の言葉に反応して、音影 一葉(ga9077)が声を漏らす。
 重力レーダーなどもつはずもない相手の視界を煙幕とラージフレアとで奪い、G放電及びミサイルによる攻撃をバークレーに打ち付ける。
 巻き上がる衝撃と爆風とに、弾き飛ばされるバークレー。

「状況を確認‥‥!?」
 だが、死亡を確認しようとKVが歩み出た時にはバークレーの姿は目の前に存在する。
 腐ったような翼を生やし、目を血走らせたその姿は‥‥徐々に人としての姿をなくし、異形の生物、バグアとしての姿を能力者たちの前に晒していった。
「わからぬかな猿どもがぁ!」
 KVの装甲に使われているメトロニウム合金がバークレーの指先によって飴細工のように曲げられる。そして軽々と持ち上げられた機体はラインホールドの残骸へと打ち付けられ、爆発した。

「全機、距離をとってください。バークレー及び配下のバグア数十体、敵の戦闘能力が把握できない限り、下手に前進するのは危険です」
 島津 影虎(gb4930)の声にあわせ、バークレーらとの距離をとるKV‥‥。
 傭兵たちの通信に、ユニヴァースナイト2番艦への敵『バグア』侵入。及び宇宙空間から大気圏降下艇の降下が伝えられたのは、それからまもなくのことであった。


執筆 : 御神楽(監修 : クラウドゲームス)
Event illust : kuratch!



第1回のOPへ  

■解説
●UPC北中央軍・北方軍司令部発表情報
   極東ロシア地域よりバグア軍は撤退!
 我々人類は、敵の意図を挫くのみならず、この広大なシベリアの失地回復に成功した!
 賞金首バークレー、並びにラインホールドの撃退に功績を残した全傭兵に
 司令部より感謝の意を表する。

過去の大規模作戦へ

情報を各情報の統合を行いました。
一部の情報は追加情報11「これまでの経緯」にまとめられています。

基礎情報 極東ロシア戦線 戦略図および敵味方戦力分布!
追加情報2 ロシア戦線の実情
追加情報3 連動シナリオ情報※自動更新!
追加情報11 これまでの経緯(※過去の情報はこちら)
追加情報12 第1回戦功者一覧
追加情報13 負傷者一覧覧※4/30更新!
追加情報16 第2回戦功者一覧
追加情報17 ユニヴァースナイトの激闘
追加情報18 第3回戦功者一覧
追加情報19 バグアとは何か?
追加情報20 受勲者一覧※4/30更新!
追加情報21 第4回戦功者一覧覧※4/30更新!

ミハイル・ツォイコフ

イラストレーター :やまだ裕次郎 

長かった戦いもついに終わった。
我々の勝利で、だ!
諸君の間には後悔もあるかもしれない。
この戦いでも少なくない犠牲者が出た。
諸君らの仲間である傭兵からも戦死者が出ている。
だが、終わった戦いの後悔はするな。
彼らの志を継げ。勝利の歓喜でこの空を震わせよう。
我々は勝ったのだと、彼らにも知らせる為に。

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