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| シナリオ形態：大規模作戦 |
| 難易度： 特別 |
| 参加費： 無料 |
| 参加人数： 無制限 |
報酬： 120,000Ｃ（全作戦参加）
※活躍に応じてさらに支給
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備考：新システム実装！
さらなる激しい戦場へ
作戦前アンケート準備中
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決行日時（予定）：
12月１日 最終結果発表
12月３日 17：00
結果反映、エピローグ発表
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※ご注意
この大規模作戦は12月3日に全フェイズを終了いたしました。
■オープニング本文
●ブラット准将の場合
「参番艦‥‥、シグナルを確認。健在です！」
通信手の声を聞いて、艦橋に安堵の空気が流れる。豪州バグア軍の波状攻撃の前に後退せざるを得なかった弐番艦にとって、その情報は何よりも待ちわびた物だった。
「無駄足にはならなかった、か」
眼を閉じ、ハインリッヒ・ブラット（gz0100）准将は大きく息を吐く。今回の戦いではバグアの余力を目の当たりにする結果になった。バグアの支配が最も長い、5つ目の大陸。南の空をチラリと見てから、ブラットは頭を振った。参番艦の北上はまだ困難を伴うだろうが、これ以上出来ることは無い。
「これにて作戦を終了、本艦は直ちに北米へ帰投する。‥‥後のことは頼む。私は少し休ませてもらおう」
退室するブラットへ、艦橋要員は敬礼を送った。交代要員のいるブリッジクルーと違い、彼はほぼ不眠不休で指揮を執っていたのだ。長い戦いを経て、傷つきながらも人類はまた勝利を掴んだ。薄氷の上の勝利ではあったが。
「‥‥約束どおり、クリスマスまでには戻れそうだな」
ドアを開けた所で小さく呟いて、ブラットは壁に手をつく。緊張の糸が切れた彼を、睡魔がすぐそこから手招きしていた。
●マウル大尉の場合
「これはちょっと、時間が掛かりそうね‥‥」
瀋陽にて。病み上がりのマウル・ロベル（gz0244）大尉は、山積みの書類を前に腕組みした。解放した場所が増えると言うのは、そういうことだ。遼東半島から瀋陽に至る地域に行政組織が出来上がるまでは、ＵＰＣが様々な部分を見る必要がある。それは、補佐官だったマウルの元々の得意分野でもあった。
「まずは野良キメラの相手ね。これは、小回りが利くあいつらに任せましょう。こっちは軍で処理できるわね。それから‥‥」
独り言を言いながら、マウルは猛烈な速度で整理を始める。軍の部隊よりも傭兵の一隊の方が機動性の高い展開が期待できると、彼女は学んでいた。彼女の部下達も、同様に仕分けを開始する。そうして書類の山の半ばが消えた頃に、マウルの手が止まった。周辺の、バグアのものと思われる施設の調査報告だ。
「‥‥収容所？」
瀋陽から姿を消していた一般市民は、バグアの手によって移送されたという報告を、彼女は受けていた。移送と一言で言うが、膨大すぎる人数だ。人道的とはお世辞にも言えないバグアが彼らをどう扱ったのか、個人的にも気になっていた。
「至急、確認して。それと敵の輸送部隊の報告も。足が速くないものだけ抽出して頂戴。多分、それが市民の輸送用よ」
てきぱきと、彼女のチームは情報を収集し、分類していく。ここまで手を伸ばしたのだから、あともう少しも進める筈だ。自分達の努力に、彼らの助けがあれば。
「‥‥どうせなら、ここの人達にもクリスマスを楽しんでもらいたいものね」
「え。‥‥大尉、予定があるんですか？」
マウルは、不届きな部下の机の前にどさりと書類の束を追加した。
●オリム中将の場合
一方、北米のヴェレッタ・オリム（gz0162）中将のもとへも、知らせは届いていた。勝利、と言うべきなのだろう。当初の目的であった瀋陽の解放は成り、極東ロシアへ北進していたバグア軍は整然と退却に移ったという。
『我々の戦力では追撃は不可能だ。が、虎口は脱したと言えような』
遠く欧州から、ロシアへのライフライン確保を指揮していたピエトロ・バリウス（gz0166）中将はそう言ってよこした。『雷光石』による制空権確保に頼りきり、帯同した空中戦力が少なすぎた為に出直しを余儀なくされたのだろう。カメル戦線でも大きな戦果を上げる事が出来た。バイオステアーの出現という予想外の事態も、乗り切れている。人類は、強くなった。
（我々は、どこまで行けるのだろうな）
ふと、そんな事を思う。それから、感傷的になった自分を少し笑い、部下の怪訝そうな顔に気付いてすぐに唇を引き締めた。
「祝勝会の準備をしろ。傭兵と、軍と、後方。いずれも楽しめるようにな。経費はＵＰＣで構わない」
欧州軍とアジア軍も、同意するだろう。今くらいは、手に入れた勝利を祝ってもよい筈だ、と。ふと、去年より白の割合が増えた世界地図へ視線が向いた。
「‥‥全く、変われば変わるものだ」
今度は、部下の視線にも構わずに微笑する。一年前ならば、自分はそのような無駄を切り捨てていただろう、と思って。
●白瀬少尉の場合
白瀬留美（gz0248）少尉は、特殊な子供だ。自分もそれを知っているし、それ以上に回りはそれを知っている。だから、いつも特別扱いされてきた。腫れ物に触るように。しかし、この戦いの間は違う。
「‥‥１人は皆の為に、皆は１人の為に‥‥なの」
知識としては持っていた言葉を、少女は大事そうに呟いた。自分も、そして廊下ですれ違う人達も。能力者も、一般人も。同じ１人なのだ。そう心から思えたのは、初めての経験かもしれない。参番艦から聞こえた助けを求める声も、同じ。だから、助けに行くのだ。自分と同じ誰かを。
「お、天才少女。戦域管制、ありがとな。助かったぜ」
顔も知らない傭兵が、通り過ぎざまにそう声をかけた。以前だったら気分を害したかもしれない言葉が、嫌ではない。自分が持って生まれた力を、素直に誇らしく思えた。
「気持ちいい、の」
歌いだしたいような、踊りだしたいような気分で、少女は廊下を歩く。
――その日。いつも散文的な記録が並ぶ彼女の端末に、珍しくそれ以外の事が書かれていた。
『‥‥いつも厳しいブラット准将が、廊下の隅で寝ていたの。落書きされたりシールを張られたら可哀想だから、起きるまで横で見張り、したの るみ』
●カメル沖合〜スンダ海溝外縁
太陽光すら届かぬ海底。
永遠の闇と沈黙に覆われながら、ＵＫ参番艦から切り離された第３艦橋は、海底に刻まれた地球の裂け目、スンダ海溝の縁に引っかかるように着底していた。
その様はあたかも古代の遺跡のごとくである。
好奇心旺盛な深海魚たちが、早くも破損口から内部に潜り込み、我が物顔で泳ぎ回っている。
あと数年も経てば、そこはフジツボに覆われ彼らにとって好い魚礁となることだろう。
遺棄された艦橋の奥には、ステアーＺＣを構成していた機体の一部――コクピットを含む主要部分もまた共に眠っていた。
操縦席に座ったまま深く頭を垂れた男の体も、やはり死んだように動かない。
ガッ。ズズズズ……
重々しい震動が海底を震わせ、沈殿した泥が舞い上がる。
それまで海溝の縁に留まっていた無人の第３艦橋は、さらなる闇を求めるかのように、海溝の深みへと沈んでいく――。
深海魚の群れは、慌てて艦橋内から一斉に逃げ出した。
執筆 ： 紀藤トキ
執筆 ： 対馬正治
Event illust ： なかだいゆう
文責 ： クラウドゲームス
第３フェイズオープニング
第２フェイズオープニング
第１フェイズオープニング
大規模作戦事前オープニングを読む
大規模作戦執筆方針 ※10月26日更新
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冴木 玲
イラストレーター ：Kuratch!
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とりあえず、大きな作戦はすべて完了したみたいね。
私はステアーにかなわなかったけど、戦闘報告はあなた達の役に立ったみたいね。
瀋陽の解放、グレプカの破壊、ステアーの撃破。
それらを成し遂げた、すべてのあなた達におめでとう。
今回はさくさくと報酬が配布されたわ。
シモンとシェイク・カーンにかけられていた賞金は、全傭兵の報酬に上乗せしてるわ。
まだ、しばらくは瀋陽周辺、帰還中のユニヴァースナイトと戦いの種は尽きないわ。
特にバグアが強制疎開させてたっていう民間人の救出は大切ね。
とまれ、ひとまずはおつかれさま。
大規模作戦、執筆方針に関する資料
同・資料２
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