俺たちが世話になっている組織を紹介するぜ。
 こうして様々な形で反撃のために体勢を整えているんだ。
 俺はジェームス・ブレスト。出会った時はよろしくな。

国際平和維持機構(UPC)
 1992年、バグアの襲来に各国政府はブロックラインを設定して独自に立ち向かうことを決定。
 各国軍は未知の侵略者を退けるために奮戦したが、人類に対して圧倒的な科学力を持っていたバグアに対し、各国独自に動き足並みの揃わない人類側はいかにも分が悪く、結果、世界最大の都市メトロポリタンXを制圧されたことによりその考えが間違いであったことが明確と成る。
 1996年のSESの発明、エミタの開発により、各国政府は(その大半は大いに疲弊し、すでに政府機能などほとんど残ってはいなかったが)それぞれの利害関係などを一切度外視して、対バグア共同戦線を敷くことで一致する。
 すでに有名無実のものとなっていた国際連合は「国際平和維持組織(UPC・本義は Universal Peace 普遍的な平和の意)」と名称を変更し、対バグアという一点に活動を限定。人類の総力を挙げ、未知生命体バグアに立ち向かうことで一致した。

 その組織は各国首脳・外相を頂点とする最高安全保障会議を頂点に、東アジア軍、西アジア軍、欧州軍、北方軍、南方軍、太平洋軍、大西洋軍、北中央軍、南中央軍、特殊作戦軍、戦略軍からなる。
 能力者は特殊作戦軍に雇われている形となっており、比較的自由に行動する裁量がある。

UPCにおける能力者傭兵の扱い ※2011年8月15日追加
 能力者の傭兵は基本的に未知生物対策組織(ULT)に所属しているが、ULTはUPC特殊作戦軍と契約を結んでULT所属の傭兵を派遣している。
 傭兵が大規模作戦などにおいて、主として特殊作戦軍の指揮下において出撃するのはこの為である。
 傭兵に比較的自由な裁量が与えられているのは、特殊作戦軍そのものが傭兵の柔軟性を活用する方針を立てている為であり、そのような「指揮」の下にいるからである。
 また、特殊作戦軍とは別に各方面軍が必要に応じて短期間の「依頼」という形で傭兵を雇う事例も一般的である。

 2011年8月には、それまでの傭兵の活躍や信頼に対して報いるべきという意見によって、傭兵に対して「UPCによる階級」が付与されることになった。
 「傭兵軍曹」や「傭兵大尉」という「傭兵」という言葉を冠して使われる。
 傭兵の階級は、戦後の恩典などの軍人に準じる福利厚生の権利を与えることが目的であり、指揮統制などの職権を与えられるものではない。
 階級の付与と昇進は、過去の、そして今後の戦場での活躍によって査定されるものであり、士官教育などの職能が条件とされていない点でも名誉階級的なものであると断言できる。
 しかし、職能や職権が介在しない分、正規軍の将兵が階級をつけて傭兵を呼ぶのは純然たる敬意を込めた行為であるといえるだろう。

<傭兵の階級に関する詳細はコチラ


UPC軍 制服類
UPCロゴ、および制服(クリックで原寸画像が表示されます)
向かって左から「ロゴ」「士官制服」「兵士制服(下士官以下、傭兵)」となっています。

<Illustlation:ヤガワ>
UPC軍KVパイロット用スーツ
体型によらず体にフィットする構造である為、男女兼用となっている。
向かって上段左から「アンダーウェア」「フライトジャケット」「フル装備」。


その他の画像
ヘルメット  : 酸素マスクのホースはヘルメットから着脱可能になっている。
対Gスーツ : フライトジャケットの上から着用する肩周辺のプロテクター
軍用ポーチ : 腰のポーチを初め、組合せによって他の衣服と併用することが可能。

<Illustlation:彩樹>
ULTに所属する傭兵の為の階級章 ※2011年8月15日追加
発行しているのはUPC軍となっています。<詳細はコチラ
UPC傭兵伍長階級章
UPC傭兵軍曹階級章
UPC傭兵曹長階級章
UPC傭兵少尉階級章
UPC傭兵中尉階級章
UPC傭兵大尉階級章
UPC傭兵少佐階級章
UPC傭兵中佐階級章
UPC傭兵大佐階級章
                              Illustrator:影都カズヤ

未来科学研究所
 スチムソン・ブレスト両博士を中心とする科学研究機関。
 当初は国際連合の一機関であったが、各国政府組織の機能低下と共に国際連合の権威が有名無実のものとなり、それによってもともと独自色の強かった研究所は、ほぼ独立機関となった。現在ではSESに関する科学技術の新たな研究・開発を行っている。
 この研究所に、人類側戦力の核となるSESの全てが隠されていると言っても過言ではない。
 SESのコアとなるエミタの練成方法をバグア側に知られる事は、人類にとって致命的なことであり、そのため、研究所、練成方法を知る科学者はバグアに狙われないよう、常に未知生物対策組織の強固な保護プログラム下にある。
 バグアとの戦いが激化する中、同研究所の役割も増してきている。
 特に鹵獲したバグア兵器の解析はメガコーポレーションではなく、同研究所が保全面・知識面で行なうことが多く、新技術開発の際には、独占しがちなメガコーポレーションのかわりに、広くそれを開発力のある企業へ提供している。


未知生物対策組織(ULT)

 UPCは対バグアの主導組織であるものの、その前身である国際連合が正規軍を持たなかった性質上、個人を徴兵する権限を有しておらず、現在のUPC軍組織は有志による規模の小さいものである。そのため、未知生物対策組織が設立され、「能力者の登録管理を行い、登録された能力者には仕事を斡旋する」という形で戦力の確保・統制を行っている。
 名目的にはUPCの下部組織であるがその独自色は強く、運営資金も民間有志から供給されているため、実質的には独立した民間企業であるといえる。
 能力者に対しての兵器の売却・買取もほぼ独占的に行っており、現存する企業の中では資産規模・売上高ともほぼ最大であると言える。

 能力者を支援する団体から集めた物品を1日1回、支給品として能力者に配布している。
 
 尚、いつも受付で能力者を迎えるロッタ・シルフスはULT代表の孫である。