ヨーロッパの情勢

欧州を舞台とした一大決戦! 


難攻不落の要塞を攻略せよ!



 2007年当時、ヨーロッパ方面では、諸国が一致団結し、アフリカからの侵攻作戦を防いでいました。
 当初最大勢力であったロシア軍はバグア軍に本国を迂回攻撃されたため、主力を本国防衛に回し欧州への派兵は大幅に削減されています。
 現在の主力はドイツ軍、フランス軍で、これにイタリア軍が続きます。イギリス軍は北米大陸にも援軍を出しているため、数の上では少数です。
 今のところ、欧州全域で防衛はなんとか機能しているものの、経済基盤が息切れしており、このままの消耗が続けば戦線の崩壊は間近と言われています。

 アフリカ地域から、続々と敵戦力が押し寄せており、徐々に戦線は後退しています。

 イベリア半島にいるUPC軍は、フランス、ドイツを主力とする連合軍です。トルコにいる軍団はトルコ軍を主体とした旧東欧諸国からの連合軍です。

 ロシアとアメリカの二大軍事産業地域が危機的な状態にあるため、欧州の軍事工場地帯が大きな意味を持ってきています。
 2008年5月に実施されたヨーロッパ攻防戦により、能力者はイタリア半島の解放に成功しましたが、同時にアフリカから押し寄せたバグア軍によって、スペインに在していたUPC軍は撤退をよぎなくされます。
 尚、同地域ではバグア軍が完全撤退していないため、戦闘が継続している地域においては、バグア支配地域として表現している。
 また、ギリシャ方面の敵戦力の行動が活性化しており、トルコ陥落が危惧され始めています。


アフリカの情勢

汗を流し、血を流すな。計算されたリスクは、無謀ではない! 


ラストホープ島は大西洋へ! 総力戦が始まる!



 アフリカ大陸にあった軍事施設の大半はバグアの侵攻開始後数日のうちに破壊され、ほとんど抵抗する間もなく全滅しており、2007年当時、組織的な軍事的抵抗は行われず、アフリカ全域は占領状態にあります。
 短期で陥落したため情報が不足しており、現在の内情はほとんどわかっていません。

 2010年5月。極東ロシア、中国東北部の安定によってバグアの圧力が減少したロシア軍からの戦力抽出を行い、ピエトロ・バリウス中将の指揮の元、北アフリカ進攻作戦が開始されました。
 アフリカ大陸に関する情報の少ない中での進攻作戦は、空挺部隊を先鋒としたチュジニア方面の上陸作戦、そしてジブラルタル方面における巨大移動橋梁「ミカエル」による渡海作戦の二面作戦となりました。
 作戦は成功し、地中海に出撃するバグアの拠点であったドーム要塞「α」の破壊によってUPCはチュジニアに橋頭堡を築くことに成功し、付近一帯は競合地域として認定を塗り替えられました。
 しかし、その作戦の最中、囮として敵を引き付けていたピエトロ・バリウス中将が潜入していたバグアに暗殺されるという事件が発生します。
 もし生還すれば今後のアフリカ奪還作戦を指揮するはずであった中将の戦死は、今後のアフリカ戦略に大きな影響を与えると懸念されています。

 2011年6月、UPC軍はアフリカ奪還作戦を発令します。これはアフリカ北西部へと敵主力を引き付けると同時に大西洋上のラストホープを黄金海岸へと移動し、ピエトロ・バリウス基地との間に打通作戦を行なうというものでした。
 すでにそれまでの戦いでアフリカ北西部の主要都市は着実に人類の手に戻ってきていましたが、バグア側は故ピエトロ・バリウス中将をヨリシロとしたバグアを指揮官として、人類側に対する決戦戦力を温存しているのではないか、と見られて居ました。しかし、それに対抗するためとはいえ民間人が多く在住するラストホープが戦火に晒される事になるため、住民の希望者には北米、欧州への退去が許可されるなど、まさに『総力戦』と称しても良い戦いでした。
 この戦いでUPC軍が目的としていたのは、アフリカ大陸の開放と、ピエトロ・バリウス(バグア)の撃破です。さらに、ユダを投入してついに前線へと現れたブライトンの撃退をも、目的として含むものになりました。
 この作戦において、傭兵部隊はスチムソン博士(スッチー)の助力を得て、ブライトンを撃退します。また、エジプトのバグア軍を指揮していた指揮官アメン=ラーをルクソールより敗走させることに成功しました。
 直後、UPCはバリウスから、条件付きでの停戦協定を持ちかけられました。その時点ですでにバリウスを討ち取るという当初の目的の達成は不可能であったUPCは、この協定を受諾します。
 この結果、バリウス率いるアフリカバグア軍はアフリカ南部の停戦ラインまで撤退し、アフリカ北西部の多くが解放され、人類の手中に戻る事になりました。しかしながらエジプトはいまだ、アメン=ラーの影響下にあり、また停戦ライン以南のアフリカ南部も引き続きバグアの支配下にあります。
 しかしながら、この戦いが人類側の勝利であることを強調すべく、UPCは作戦に携わった主だった士官を昇進させました。


グリーンランドの情勢

氷の大地が炎に染まる! 戦闘狂奏曲! 


チョコレート敵兵器を奪取せよ!! 


極寒の地を制せよ! グリンランドをめぐる激闘!


 この地域では開戦直後に北部にある主要基地『チューレ基地』を抑えられたため、比較的早い段階でバグアに支配されたました。しかし、南西部にある首都『ゴットホープ』に新たに地下居住区を設置し、バグアへの抵抗を始めました。

 この後に北米戦線が悪化したためしばらくは小規模な戦いが続いていましたが、北米陥落という最悪の展開を恐れ、ホープ居住区の大拡張を行い、戦力を増強しました。
 結果としてラスト・ホープ島がシェルターとして機能することになり、同居住区は、戦火によって焼きだされた人々の避難場所として使用されることになりましたが、2008年4月、チューレ基地の地下にバグアの大規模基地が発見されてからは状況が一変しました。
 このため、ホープ居住区は北米UPC軍のグリーンランドにおける前線基地となり、今も尚、抵抗を続けています。

 その後、スノーストームの登場により、北米UPC軍は大型戦闘機、特にKVのチューレ基地付近での活動を危険と判断し大幅に制限、戦闘の中心である中部ではM1戦車による戦闘が続いています。
 UPC軍劣勢のまま推移していたグリーンランドですが、AU−KVを駆る学生特殊部隊「カンパネラ」の入学式と機体のお披露目を記念して、グリーンランドの本格的制圧に乗り出そうとするが、バグアとの激しい衝突を引き起こす。
 結果曖昧な境界しか存在しなかったグリーンランドはいまや人類とバグアとで激しい戦闘が行なわれる区域となった。


 2010年2月にゴットホープにおいて、「第2次バレンタイン中止のお知らせ」のイベントが開催されました。
 これはバグア側に大きな警戒を抱かせずに能力者をゴットホープに集める為の欺瞞行動でした。
 UPC軍はホワイトバレィを急襲し、ヘルメットワームから慣性制御装置を強奪することに成功しました。
 同時に実施された北極の氷上基地への陽動作戦では、ユニヴァースナイト参番艦を中心とする攻撃部隊の手によって攻略に成功する殊勲を立てています。
 しかし、グリーンランドの勢力図はほとんど変化していない為、今後も警戒を要する地域です。

 2011年2月、グリーンランド内で一時なりを潜めていた、ハーモニウムと呼称される強化人間が再び活動を活発にし始めたとの報告がもたらされました。
 これを受けて、チューレ基地をバグアから取り戻すべく、ゴッドホープ基地を前線として徹底抗戦を敷いていた人類と共に、北極圏制圧作戦が展開されました。またこの作戦では、チューレにあるとされる強化人間の関連設備や、その資料の確保も目的とされました。
 しかしながら、UPC軍の中にはその情報の信頼性を疑う声もあり、作戦は万全の態勢を期して始まった、とは言えない状況でした。また、グリーンランドの地域性から迅速な作戦の展開・決着が望まれたため、ブリュンヒルデ、ユニヴァースナイト弐番艦及び参番艦などが作戦に投入されましたが、ユニヴァースナイト弐番艦は中破、さらに連戦で疲弊していたブリュンヒルデが地上で自爆するなど、被害は決して少なくはありませんでした。
 またこの戦いでは、傭兵達と軍部の強化人間に対する認識の齟齬や、さらには傭兵達の中にあっても戦いに対する認識の齟齬が見られるなど、メンタルな部分の難しさも見せつける戦いとなりました。それを利用してバグア側は、スノーストームを1機落とすたびにハーモニウムを1人殺す、と宣言し、さらに混迷を極めました。
 しかしながら、少なからぬ被害を出しはしたものの、着実にバグア側を追い詰めるUPC軍と傭兵部隊に、指揮官イェスペリ・グランフェルドはチューレ基地を空中に飛ばして最後の反撃を試みました。これもまた、傭兵部隊の活躍によって打ち破られ、作戦は成功を収めました。
 自爆したブリュンヒルデの慣性制御装置は持ち帰られ、チューレにあった強化人間の関連設備や、その資料の確保にも成功しました。また、チューレ外縁の施設で十数名のハーモニウムを確保しましたが、これらはハーモニウム・セカンドと呼ばれる、強化措置と精神操作、記憶操作を受けたのみでまだ戦闘訓練を行っていない子供達でした。
 このハーモニウム・セカンドの引き取り先については、前身とも言われる北米軍学校との関連も疑われることから、最終的にカンパネラ学園が名乗りを上げ、若干の例外を除いた全員がカンパネラ学園内に移送されました。

 現在のグリーンランドは、鉄道敷設計画が行われるなど、まだ混乱はして居るものの復興に向けて着実に歩み出しつつあります。