極東ロシア戦線
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極東ロシア戦線‐追加情報19

●バグアとは?

(写真:左・初期バグア、右・地球人のヨリシロを得たバグア)

 バグアについて、解明できている事実は非常に少ない。
 バグアとの残っている交戦履歴自体が少ないうえ、キメラやワームが基本的に無人操縦であることを考えれば目撃例自体もそれほど多くはない。

 ただ、これまでの専門家筋の予想であれば、わざわざヘルメット・ワームやゴーレムに搭乗しているのであるから、バグア個体の強さはそれよりも少なくとも弱い‥‥能力者の平均か、せいぜいそれをやや上回る程度ではないかと想定されていた。
 ここであらためてバグアとは何者であるのかを、最新のバグア研究の仮説も交えて検証してみたい。




1.ヨリシロ
 バグアが人間の体を乗っ取って、その知識や能力、肉体を利用することは"ヨリシロ"の名がつけられている。
 ディエア・ブライトン博士、エミタ・スチムソン博士、オーストラリア陸軍中将ジョージ・バークレーなどヨリシロにされていると思われるのは、いずれも優秀な人間であり、彼らの高い能力がバグアによって利用されている。
 では、そのバグア星人の"本体"とは一体如何様なものであるのか?
 はっきりとは判明していないが、バグア研究の場における学説の主流は「バグア寄生生物説」である。一定の姿形を持たず、宿主を操って、その知識や能力を吸収するという仮説である。
 ただし、ブライトンが長らくブライトンとして我々の前に姿を見せていることからもわかるように、彼らは寄生に対して何らかのルール、あるいは制約をつけられているのではないかと考えられている。


●ヨリシロをめぐる意見
 ヨリシロになったとされているブライントンとエミタ。
 少なくとも公式の場に出てくる時、ブライトンはブライントン、エミタはエミタと
して行動している。
 人類の名だたる頭脳であったブライトン、エミタが“自発的に”バグアの味方をし
ているかのように。
 UPC軍はそれを演技であると断定し、UPC軍は二人を公式に死亡したものとし
て、彼らをバグアの支配から解き放つ為にも、これを討つべしとしている。
 しかし、これに反対する意見も根強い。
 二人は生きていて、一時的にバグアに操られているだけだとする主張である。
 バグアを取り除けば、元の二人が戻ってくる。だから、不用意に傷つけるべきでは
ない、という主張である。
 ヨリシロに必要なのは、生者か死者か、あるいは関係ないのか。
 UPC軍が言う『生前』に親しかった者ほど、後者の仮説を信じる傾向があるのは
人として当然の感情であろう。
 二人以外にもヨリシロと見られているバグア側の人物は多い。
 彼らと戦う時、彼らを解き放つ為に戦うのか、彼らを取り戻す為に戦うのか?
 この問題がはらむ懸念は決して小さくはない。


2.バグアの歴史
 バグアが地球到着以前にどのような遍歴を辿ってきたのかは具体的には不明である。
 しかし、地球人類に対する態度から推測するに、その性質は「宇宙海賊」とでも言うべきものであり、星から星へと渡り歩き、侵略と収奪を繰り返してきたのだと考えることが出来る。
 収奪の対象はバグアが奪うに足る優秀な知識、身体能力であったことだろう。
 バグア侵略初期に確認された、一般的にバグアの姿として流布している写真(※上記写真参照)も実はヨリシロに過ぎず、遠いどこかの星の住人であり、バグアの哀れな犠牲者であるのかもしれない。

 バグアは一体どれほどの星を侵略し、どれほどの知識、能力を奪ってきたのか?
 その圧倒的な科学力を見る時、広大な宇宙に無数の文明が存在し、それがバグアによって奪われてきたであろうことを予想することができる。
 我々の戦いはただ地球人類の為だけの戦いではなく、バグアによって滅ぼされてきた多くの異星人達の弔いでもあるのだ。

●バグア研究について
 バグア研究には軍事機密に関わる部分も少なくない。
 その為、民間においてはあまり本格的なバグア研究は存在しない。
 しかし、UPC軍や未来科学研究所のバグア研究がオープンとは言えない状況であ
る為、面白おかしい、あるいは人々を扇動するような珍説・奇説は頻繁に発表されて
いる。
 既存の宇宙人オカルトと結びついたものや、ドローム社などメガコーポレーション
とバグアの間に裏取引があるなどの風説まで様々である。
 未知の脅威に名前を付けることで安心感を得ようとする心理はいつの時代も変わる
ことがないのである。
 UPC軍はこれらへの対応に手を焼いており、情報公開のレベルについて、頭を悩
ませている。

3.バグアの能力
 バグアは過去にヨリシロから手に入れた能力を、その後のヨリシロでも使うことができるものと推測されていた。
 これはバークレーが背中に翼を生やしたことや、KVに生身で対抗できる能力を持っていたことで実証された感がある。バークレーはおそらく宇宙のどこかで、翼を持つ異星人や圧倒的な戦闘能力を持つ異星人をヨリシロにした過去があるのであろう。
 我々は今後、バグアを介して様々な異星人の記憶と接触することになるのかもしれない。

グリーンランドの地下に出現したバグアの怪物。
研究員になり済ましての潜入工など作高い知性を見せていたことから、キメラではないことと当時から推測されていた。
あるいは、あの怪物はバグアそのものであったのだろうか?

4.バグアの戦略
 しかし、バークレーのような強力な個体がいるのであれば、なぜヘルメットワームやゴーレム、そしてキメラといった“弱い兵器”が必要なのであろうか。
 おそらくはバグアの個体数は決して多いとは言えない数であり、戦場に出ることのリスクが相対的に高いためと考えられている。キメラはもちろん、ヘルメットワームやゴーレムなども無人制御機が多いのは絶対数の足りないバグアの数を補う為のものなのだろう。
 また、人類を成長させることでヨリシロとしての旨味を引き出そうという狙いも予測されている。戦争という極限状況下で才能を開花させる人材、人類の発想から生まれえる新技術などがそれにあたるだろう。その為にあえて弱い兵器を人類にあてがっているのだと。
 強化人間など人類の裏切り者の利用、ファームライドなどの鹵獲兵器の利用、人類側工業施設を利用したワームの生産など、節約しながら戦っている側面も見られる。
バグアも侵略にかかるコストと見返りについて考えていることがわかる。
 バグアの侵略の志向性があらわれている一面でもある。

5.本星型ヘルメットワーム

<本大規模作戦において撮影された本星型ヘルメットワーム>

 そうした節約志向の中で温存されてきたと思われるのが、本大規模作戦において確認された本星型ヘルメットワームと呼ばれる新型ヘルメットワームである。
 新型であるのか、今まで戦っていたヘルメットワームが廉価版であったのかは不明だが、非常に強力なフォースフィールドを搭載していることが確認されている。性能はシェイドやステアーには及ばないものの、その分、数が多いものと推定される。
 なにより甘く見ることは出来ない。バグアのエースが使用すれば、その戦闘能力は格段に跳ね上がるのである。
 シェイド等がエース専用の特別機であるならば、本星型ヘルメットワームはバグアの近衛兵ということになるのだろう。


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