西部戦線では能力者を中心とした義勇兵団が到着。市民による熱い歓迎を受けた。こうした遊撃戦力はバグアの後方支配地域に対してゲリラ戦を仕掛け、伸びきった補給線の寸断している。
また、極東戦線においては、ヤクーツクへ到着した傭兵を中心とする精鋭ＫＶ部隊が、ラプテプ方面からはユニヴァースナイトがそれぞれウダーチナヤ・パイプへ進撃。
数次の偵察作戦を実施した後の三月○日、バグアの大型防衛兵器、ラインホールドに対する攻略作戦を実施した。
我が軍は戦闘開始と共に果敢に攻撃を仕掛け、この波状攻撃によってアグリッパ・ラインの一角を粉砕。傭兵を中心としたＫＶ部隊を突入させる事でラインホールドに強力な一撃を加え、防空機能を大幅に殺ぐ事に成功。『猿』からの一撃にうろたえるバグアを残し、先発隊は意気揚々と敵渦中から離脱した。
会戦直後、ＵＰＣ極東ロシア軍のスポークスマンは会見を開いて初戦における我が軍の勝利を報告した。
バグアが同地に建設中の『ゲート』は、いわゆる大規模港湾施設の一種とでも形容すべきものである。
一部の悲観主義者達は、これをバグアによる本格的な地球侵略の意思を示すものであると主張しているが、スポークスマンはこれを一蹴。
こうした大規模輸送施設が建設されている事実は、侵略者共の補給線が既に限界へ達したのを示す事に他ならず、従って、人類の勝利を悲観視するのは前線兵士達に対する侮辱であり、これらの敗北主義的言動は祖国に対する裏切りであると強く非難すると共に、全市民の団結と協力を改めて訴えた。
スポークスマンは最後に、我が軍の士気は旺盛であり、必ずや侵略者の魔の手からシベリアの地を開放するであろうと宣言。緊急会見を締めくくった。
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