ルール


●歌唱についての特殊ルール


1.発動について
 歌唱スキルは発動時に必要とされる練力と行動力1を消費します。
2.効果の持続
 ターンを跨いで使用する場合、一部の歌唱スキルについて継続効果が存在します。
 継続効果は前のターンに歌唱を行い、中断されないまま次のターンに同じ歌唱スキルを使用した場合に発生します。
 (※継続効果については、各スキルを参照してください)
3.継続効果の消失
 通常移動以外の行動、及び現在使用中の歌唱以外のスキルを使用した場合、継続効果は失われます。
 また、残生命力の1割程度を1撃で失うなどの大きなダメージを受けた瞬間や、MSによって集中が途切れると判断された場合も継続効果は中断されます。
4.使用の前提条件
 歌唱スキルは音を媒介にしてはいますが、効果の主体はエミタになります。音のみでは効果が出ません。

※7月26日更新

●ドラグーンとAU−KV

 AU−KVはドラグーン専用装備であり、ドラグーンとその上位職であるハイドラグーンだけがAU−KVを装備できるクラスです。
 ドラグーンはキャラクター自身の能力値が他のクラスに比べて低めですが、AU−KVによる補正を受けることで非常に強力なクラスとなります。(AU−KVの装備補正は覚醒状態で装着、リンクすることによって加算されます)
 覚醒そのものは他のクラスと異なるところはありませんので、覚醒すればAU−KVが無くても自身の能力は100%発揮することができます。
 また、ドラグーンは基本的にスキル使用にあたってAU−KVの装着が必要になります。(※装着が必要であるか必要でないかは、個別のスキル解説に明記されます)
 AU−KVはバイク形態からアーマー形態に変形し、装着するのに行動ポイントを1消費します。
 また、騎乗戦闘中はバイク形態でも覚醒していれば装着に順ずるリンク状態を取ることが可能です。その場合は装着時同様にスキルを使用可能となり、能力値にAU−KVの装備修正が加味され、通常の覚醒時の練力消費とは別に10分間につき練力1を消費します。
 使用できるスキルはドラグーン、及び不眠の機龍を除くハイドラグーンのスキルです。
 この時、装備している=装着ではなく、あくまで覚醒のように本人の意思で反映されます。装着されていないときはバイク形態です。

ドラグーンと騎乗戦闘

 ドラグーンの場合、エミタによる運転補助があるため、未成年でもバイクのように取り扱う事が出来ます。
 バイク形態時の錬力消費はなく、覚醒せず搭乗する事が可能です。
 このバイク形態の時は、通常のバイクと同じ様な判定は全て行えるものと思ってください。非覚醒状態ではAU-KVの装備修正は加味されません。(他のクラスの通常アイテムと同様です)
 この際、後部座席に予備人員を1名乗せる事が可能です。予備人員はドラグーンでなくても構いません。
 また、騎乗戦闘中はバイク形態でも覚醒していれば装着に順ずるリンク状態を取ることが可能です。その場合は装着時同様に能力値にAU−KVの装備修正が加味され、通常の覚醒時の練力消費とは別に10分間につき練力1を消費します。

装備としてのAUKV

 自律走行では出来ない為、離れた場所に置いて必要時だけ呼び出すと言った行為は出来ません。
 また、AU−KVはSES内蔵兵器ではありますが、AU-KVそのものには攻撃機能がありません。  AU−KVの拳や蹴りでフォースフィールドの突破を試みるのは、通常の能力者が徒手空拳であるのと同様に困難です。
 ドラグーン以外でも、通常のバイクとして運転する事は可能です。
 AU−KV使用時の目安として、通常のバイクルールに加えて以下のものを参照してください。

行動 使用行動力
バイク形態からアーマー形態に変形し、装着する 1
アーマー装着時、向きを変える 0
アーマー装着時、10m<1スクエア>移動する(通常移動) 1
アーマー装着時、30m<3スクエア>移動する 2
アーマー装着時、全力移動<俊敏力m移動> 全行動力
バイクに乗車し、移動を開始する 1
バイク乗車時、向きを変える 1
バイク乗車時、50m<5スクエア>移動する(通常移動) 1
バイク乗車時、ブースト移動(移動力×2移動) 1

AU−KVのブーストについて

 AU−KVはバイク形態でのみ、エンジン機能を高めることにより、一時的に速度を飛躍的に高めることができます。
 この能力はブーストと呼ばれ、1ターン単位で使用することができます。
AU−KVのブーストは練力を30消費することによって使用でき、ブーストしている間は移動の値が2倍になります。
 このブースト能力による移動増加は、体当たりの時に加算する事も出来ます。相手に一気に近付いたりする時など、ここぞという時に有効な能力です。


●バイク使用ルールについて

 AUKVではないバイクに関しては、日常的な移動手段として、他のクラスでも運転する事が出来ます。

バイク騎乗中の判定

 バイクに騎乗中のあらゆる判定はファンブル値に+1され、3以下が基準値となります。
 自身のAU−KVに騎乗しているドラグーンのみはAUKVに内蔵されたエミタの補助が得られる為、例外として2で判定されます。

騎乗状態でのスキル仕様

 騎乗状態では、覚醒時のスキルを使う事が出来ません。これは、能力者特有の高機動運動にバイクが耐えられない為です。
 AU−KVではないバイクに乗っている場合のスキル制限においては、ドラグーンも同様に扱います。
 2人乗り可能なバイクの後席、車両の同乗など自分が運転していない状態は、スキル制限の一部が解除され、移動を伴うスキル、大きな動きで回避や命中を向上させるスキル以外は使用可能となります。ファンブル値については、全ての職で3以下となります(AU−KVとリンクした状態でドラグーンが車両に乗車していてもです)。
 なお、AU−KVは全て2人乗りが可能です。

運転に必要な能力値について

 基本的な、走る曲がる止まる等の行為判定が必要な場合は、全て操縦値で行います。
 路面状況によっては、若干修正が入る場合もあります。
 また、旧ルールにおいて幸運度で判定とされていた点を考慮し、MSはプレイングによっては幸運度による修正を加えることを考慮できます。
 また、通常、法治国家では、車を含めた乗り物には、全て免許が必要なのですが、CTSにおいては、エミタを埋め込まれたULT所属の傭兵は基本的に免除されています(運転そのものはエミタにより補助される為です。ただし、運転に必要な知識を学ぶ為に基本的な講習はあります)。

各必要行動値について

 バイクを運転するのには行動値が必要です。これは、バイクの運転に限らない事なのですが、概ね以下のような基準で判定されます。

行動 使用行動力
バイクに乗車し、移動を開始する 1
バイク乗車時、向きを変える 1
バイク乗車時、50m<5スクエア>移動する(通常移動) 1
バイク乗車時、片手で行える行為 1
バイク乗車時、両手で行える行為 1  ファンブルした場合必ず転倒する。
アーマー装着時、全力移動<俊敏力m移動> 全行動力
バイク乗車時、崩れたバランスを立て直し走行状態に戻る 2
バイク乗車時、バランスを崩した状態で停車し、歩行状態になる 1
バイク乗車時、突撃行動を行う 1(移動とは別に)

立て直しについて

 バイクはそのままではとても不安定な乗り物です。
 通常走行時でも、何らかのアクシデントが生じた際は、操縦の値を用いて難易度判定を行い、ファンブルした場合には大きくバランスを崩します。バランスを崩す=転倒ではありませんが、危険な状態ですので攻撃などを続行するには態勢を立て直す必要があります。
 走行可能な状態へ立て直すには行動を2消費する必要がありますが、走行を停止する場合は行動1を消費するのみでで次の行動へ移ることが出来ます。
 また、戦闘中にファンブルを起こした場合もこれに順ずる物と扱われます。

車運転時の判定について

 車は、バイクに比べてシートベルトや外装の保護があるので、転倒はしません。その代わり、スピンする可能性が存在します。


●バイクでの戦闘について

 キャラクターがバイク走行中に、戦闘行為を含む片手運転を行う場合、能力判定及び戦闘を含む対抗判定に用いる能力値へ10%のペナルティを受けます。これは、片手だと小回りが利かなくなる状況をあらわしたものです。

戦闘行為について

 走行中に攻撃を行う場合、攻撃を当てようとしているキャラクターと、攻撃をあてられようとしているキャラクターの対抗判定によっておこないます。
 騎乗状態で戦闘行動に入ったキャラクターは、あらゆる行動でファンブルを振るとバランスを崩します。常識的に受けに適さないと判断した際は、受けが成功しても転倒する事も有ります。この後、再び走行状態に戻る際には、立て直しルールに従います。なお、運転者以外はこの限りではありませんが、場合によっては落ちるなどのペナルティを受ける可能性があります。
 判定の際、状況によってマイナス修正がつく場合もあります。『慎重に運転を心がける』等の表記がある場合、行動値を1余分に消費するものとして、ファンブル値に−1修正をつける事も可能です。

バイク走行の突撃について

 バイク形態で車体に武器を固定した場合、突撃を行う事が出来ます。突撃可能な武器は種別アイコンが【白兵武器】であり、身体に固定するタイプではない手持ちの物です。
 直前の移動スクエア1毎に攻撃/知覚に+10の修正を得ることができますが、ファンブル値にも移動スクエア2毎に+1されてしまいます。
 移動エネルギーを破壊力に変える強力な攻撃オプションですが、その分バイクの操作は難しくなります。

 突撃は、移動行動に加えて攻撃行動を行う事で選択できます。つまり、1+1で2行動を消費する事となります。また、突撃の成否に関わらず、移動はそのスクエアで終了します。再び離れたい場合は移動行動を取り直してください。
 乗り物に乗って突撃をすると、その衝撃によって強い影響を受けるのは、バイクもAUKVも変わりません。場合により、装備の破壊なども起きえます。