ボリビア防衛作戦
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追加情報1 作戦の舞台とその目標

●ジャングルについて
 人類もバグアも基地の維持に水を必要とすることは変わらない。そのため、それらの基地の近くには川が流れていることが多く、水路の確保はこの地では非常に重要なこととなっていた。特に、KVが移動出来る河川が持つ意味は、人類側にとって大きい。河川周辺のジャングルが南米での多くの戦いの舞台となるのは必然的なことだった。

 南米の自然林、中でもいわゆるジャングルと呼ばれる場所は、万能兵器であるKVにとってすら過酷な地形だ。億を超えるという歳月にわたって流出と繁茂を繰り返した川沿いの木々は、静かに時を経た奥地の熱帯雨林とは異なり樹高が低い。絡み合った茂みは、歩くのも困難な自然の障害となっている。

 密林への侵入方法は二種類に分かれる。分け入るか、道を切り開くか、だ。生身であればともかく、KVでは前者は困難を極めるだろう。おそらくは配置されているであろうアグリッパ等の破壊は、これまで以上に難しいと予想される。

 その事に気づいているのかどうか、ジャングルのバグア側の警戒体制は、その他の地域と同様に、キメラと無人ワームに頼っているだけのようだ。能力者にとっては不快という以上の障害にはならないが、無数に生息しているヒルなどの自然の生命も、踏み込んでくる外来者に優しいとは言えない。

 河川自体の防衛もやはり、その場所に特化したキメラやワームを配置することで行っているらしい。手薄であるとはいえないが、この辺の意識の薄さが付け込むべき隙につながる可能性は高いと、楽観的な一部の軍人は考えているようだ。コルテス大佐らの現場指揮官にはまた、別の考えがあるかもしれないが。


●シパクトリについて
 バグアがその声明において『シパクトリ』と名づけた巨大砲は、ネブリナ山(Pico da Neblina 標高3014m)にある事が確認された。ベネズエラの国境付近にある、ブラジル最高峰がそれだ。ジャングルの中に突き出た鋭角な三角形は、アマゾン川とオリノコ川の源流にあたり、自然の宝庫としても知られている。
 名称とされたシパクトリとは、南米の神話における大地母神に相当する神だ。その外見は魚とも鰐ともつかぬ異形であり、太陽神テスカポリトカに海へ帰ることを封じられたが、代償として彼の右足を奪ったという。

 シパクトリ自体は、分析によって2008年秋に欧州グラナダで使用された物と同種であることが判明している。射程は当時のもので200kmないし400kmほどと推定されていた。ただし、射撃には膨大なエネルギーを必要とするらしく、専用の動力炉を保持していたグラナダ要塞においてすら、長距離射撃には数分の間隔を必要としていたようだ。

 おそらくは急造であるネブリナ山にはそこまでの設備は無いと予想され、外部の動力を利用している可能性が高いと南中央軍では推測している。現地の地勢と周辺情報から考えれば、アマゾンの豊富な水力を利用した発電と思われた。これは、現地部隊によるダムの目撃情報が残っている事から、確度が高い推測とみなされている。

 それとは別に、疑問視されているのがバグアの作戦が『あまりにも芸が無い』ことだ。大型の砲撃施設を設置し恫喝というスタイルは、規模や形を変えつつも数度に及ぶ。2008年のSoLC奪取から考えれば、足掛け3年も同様の作戦を続けているのは、信じがたいことだ。これについては、バグアという種族について判明している情報から推察するに、本質的に発想力が欠けている故という説もある。
 あるいは、人類が頑強に抵抗を続けている事実に対して、バグアの持つ手法では対処しきれなくなっているのやもしれない。

 いずれにせよ、南中央軍の独力ではベネズエラ軍の影響下にあるシパクトリを攻撃することは不可能だ。空路は言うに及ばず、陸路を使った場合でも分厚いジャングルが侵攻を阻むことは確実である。低空の侵入に対しても、防空網が敷かれていることは確実といっていいだろう。南中央軍からの緊急要請に対し、UPCはただちにユニヴァースナイトの派遣を決定した。先遣としてヴァルキリー級空中母艦の弐番艦『ヴァルトラウテ』も北米から南進する予定となっている。
 本格的な戦端は、それらの到着を待って開かれることは間違いないだろう。




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