時に、本誌が真面目な考察を行っている方が驚きだという意見もありそうだが、本誌とていつもスキャンダルやお色気路線の特ダネを追いかけているわけではないのだ。
 もちろん、某少佐と某受付嬢と某社長の誰がナンバーワンサイズであるかの調査も継続して行っていかねばならないが、それを報告すべき読者諸兄がいなくなっては困るのである。記者は、この島をこよなく愛しているのだ。

ラストホープの本気

 セクハラな質問に警戒されつつもインタビューに答えてくれたUPCの某女性少佐によれば、ラストホープその物の防衛には専任の防衛部隊があり、また流れ弾程度では破壊されない防護フィールドがある、ともいう。北極海を通過中に本島を覆っていた青色の幕は、どうやら断熱の為だけではなかったらしい。ただ、その口ぶりからすれば、その中身について某少佐自身も余り詳しく知っているわけでは無さそうだ。
 記者はフィールドという形質に、バグアのフォースフィールドとの類似があるのではとにらみ、独自で調査を開始した。この技術は一昨年の北米で確保されたステアーの解析データから生み出されたものだという説がまず耳に入ってきた。バグア側がやっきになって回収しようとしていたパーツ類を、「おそらく重要な物なのだろう」とあてずっぽうに弄り回していた研究員が、偶然発見したのだ、と。
 ラストホープ地下で捕虜となっているバグアが命を許された代償に協力している、という話もとある筋より聞いたが、こち

港湾地域で目撃したウィリーJrは何の仕事をしていたのか? G光線理論に関係する何かであろうが‥‥
らは出所から見れば信憑性には欠ける。昨年のアフリカ戦でガセネタをつかませたトゥーロン港の港湾作業員とそっくりだからだ。
 スッチーことスチムソン博士が不思議パワーで何かしているというのもありそうな話だ。最近、博士は秋葉原発信のサブカルチャーに興味津々で、その意を受けた諜報部の腕利きがフライングゲットも行っているとのことなので、来週の「ティーピーリユース」にそういったアイテムが出てきたとしたら、かなり怪しいといえよう。ちなみに記者は、「剣士マール」も毎週欠かさずに見ており、その意味でスッチーには同志的連帯感を感じずにはいられない。
 港湾地区では、おりしも閉鎖ドックでなにやら作業が行われていた。近づく事を試みたが、入り口のかなり手前で慇懃に通行を止められてしまう。なにやら重要な
物らしいが、ラストホープ防衛の切り札的何か、だという発言をその際に耳にした。その中から足早に出てくる、メガネをかけていない方の陰険ことウィリーJrの姿を確認した記者は、その中身を大胆に予測してみる。
 おそらく、あのドックには超大型G5ミサイルがあり、ラストホープ最後の砦として機能するのだろう。G4からG5の進化の道筋を考えれば、その延長上に大型化という結論が在る事は‥‥、あれ? 在る事は‥‥。ええと‥‥。
 ここまで予測した記者は、思考を放棄する事にした。この予想が当たっていれば、当局との間に友好的でない関係ができてしまうからだ。報道の自由を維持する為には、自主的な規制も必要であるとご理解いただきたいと希望しつつ、記者は本稿を閉じる物である。

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