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ラストホープ島にいるスッチーことスチムソン博士が自らの希望により作成、調整に関わったハンドメイドに近いKV。 申し出を受けたULTはカプロイア社に設備と資材の手配を依頼し、完成したのがガネットである。カプロイア社の設備で完成したのでカプロイア社の形式番号が与えられる。 操縦者のエミタAIに合わせて機体を調整するという試みがなされており、通常のKV以上に乗り換えは困難な機体となった。 その甲斐あって各部に仕込まれたバランサーの応答速度は極めて速く、巨体に似合わぬバランスのよさを実現している。 また、操縦者との同調の予期せぬ付加効果として、周囲に操縦者の覚醒効果と類似の映像効果を現出する場合があるらしい。 なお、サイズが大型なこと、変形時及び動作時などに『ジャキーン』『ガシーン』等の特徴的な音を発生させる点から、隠密作戦に不向きである。 外部拡声器に対する調整が甘く、ややエコーがかかって聞こえるが、スッチーによれば仕様だという。 コクピットは生身用コクピットの他に、独自のAU-KV合体システムが内蔵されている。 ただし、この独自システムは特別な効果がないのにコストばかり嵩む為、他のメガコーポレーションは採用する予定はない。 東京で放映中の海賊アニメ『蒼空のフロンティア』を視聴した事がスッチーの製作動機だと判明したのは、その完成後だった。
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