ボリビア防衛作戦
" target="mypage">mypage
" target="mypage">" width="130" height="180" border="0" id="side_waku08_r2_c2" name="side_waku08_r2_c2"/>
help
logoff
シナリオとは  
プレイングの書き方  
シナリオ利用規約  
マスター紹介  
  
本部に戻る  
――中立国ボリビアについて

<中立国ボリビアの若き国王>

 南米の中立国家、ボリビア。
 UPCにも加盟せず、中立を唱えながら人類・バグア共に遠ざけるようにして存在してきたこの国の事を、詳しく知らぬ傭兵も多いだろう。
 かつては大統領制の国家としての道を歩んでいたかの国が、王制・両院制の中立国家と化したのは2007年3月の事であった。
 建国以来政治的に不安定な国であり、周辺諸国との戦争、内紛の他、百回以上のクーデターが繰り返されている土地柄か、南米に侵攻してきたバグアへの恐怖は、いとも簡単に旧政府を瓦解させたのだ。
 内乱が続く実質上の無政府状態末に樹立された現政権は、弱冠15歳の国王ミカエル・リアと摂政マガロ・アルファロを中心に中立を宣言し、諸外国との国交をも厳しく制限した。
 そもそも軍事的に重要な位置になく、バグアの攻撃も非常に限定的であったボリビアにおいて、その政策は概ね歓迎されていたようだ。

 しかし、仮初めの平和は長く続かない。
 南米に展開するUPC軍が、一大侵攻作戦『ジャングル・ザ・フロントミッション(JTFM)』を発令したのだ。
 国内の親バグア派が活動を激化し、強化人間による摂政暗殺未遂を始め、ゾディアック魚座アスレードによる牽制攻撃が政治首都のラパスを襲い、摂政を含む首脳陣は若き国王を擁して首都スクレへの避難を余儀なくされた。 
 国外の状況やバグアの脅威を認識し始めた国民達からは、UPC加盟を望む声が上がり始め、ようやく王としての自覚を芽生えさせたミカエルもまた、その論を支持した。
 しかし、マガロを中心とする中立派は強硬な姿勢でそれを認めようとしない。それは、彼ら自身の政治的立場を守るための行動であり、しかし、ボリビアが辿って来た血で血を洗う忌まわしき歴史と、『黄金の玉座に座る乞食』と称される程の貧しさをその目で見、生きてきたが故の愛国心の表れでもあった。

 そんなかの国を翻弄するかのように、ボリビアは為す術もなく戦火に巻き込まれて行く。

 頑なに他国との協力を拒み続けたボリビアに、バグアに対抗できる兵力は無い。
 国境警備隊の拠点は次々と陥落し、大規模な戦闘を隠れ蓑としたバグアやキメラ達が次々と国内へ侵入していた。
 ボリビア軍内に生じた内通者、そしてスパイ組織【デスペア】の暗躍を受け国内に潜伏する、ゾディアック山羊座のプリマヴェーラ・ネヴェ、トリプル・イーグルのアキラ・H・デスペアらが、要人暗殺の機を窺っている可能性すら浮上している。
 バグアの宣戦布告を受けたその日から、ボリビアに中立性など残されてはいなかったのだ。
 ――否、ともすれば、そんなものは最初から存在しなかったのかもしれない。
 平和という名の揺り籠に揺られ続けた国民の多くは動きが鈍く、彼らが気付いた頃には、既に空港はキメラの巣窟と化していた。
 もはやスクレから逃げることすらままならない彼らに、バグアの脅威が襲い掛かろうとしている。
 現状を知ったUPC軍は、スクレに残る国王ミカエルと摂政マガロ、及び首脳陣、そして多くの国民を救うべく兵を向かわせたのであった。



BACK TOP