●歩兵としての能力者
今回の大規模作戦において、サンタカタリナ島制圧任務においてサイレントキラーを支援に回してほしいとの要望が寄せられた。
結論から言えば、サンタカタリナ島においてはそれならば最初から通常のKVを投入するというレベルの話であり、要望以前からサイレントキラーの投入は検討はされたものの話は流れてしまった。
しかし、第2フェイズ以降においては、歩兵(生身、AU-KV)である傭兵も、今回よりも激戦区に投入されることになる。
特に市街戦(ロサンゼルス、サンディエゴ、あるいは別の場所であるかは第1フェイズの推移によるだろう)においては、歩兵の役割は決して小さいものではなく、次フェイズにおいては、初めて本格的にKV搭乗者と歩兵が同じ戦場で戦う可能性が高くなっている。
こうした戦場においては、兵員輸送能力を持つリッジウェイの役割は非常に大きくなってくるだろう。
また、V22改エピメーテウスもまた重要な輸送手段として活躍が見込まれている。
そうした状況が予想される中でサイレントキラーの臨時貸出を今度こそ実現する見通しが高くなっている。
●サイレントキラーの投入
では、サイレントキラーに期待される役割とは何であろうか?
サイレントキラーは傭兵へのレンタル権販売を中断した時点で、非変形の攻撃ヘリに方針変更がされており、単純性能ではKVに見劣りすると言わざるを得ない。
当然ながら対HWの空中戦は想定外であり、市街戦においても対HW戦では人型形態のKVに水をあけることになる。
しかし、ヘリコプターの特徴として、ホバリングを含めた低速の小回りの利く機動性があり、最高速度は固定翼機にゆずるものの、柔軟性には大きくスブれている。
この低速性能によって空対地攻撃の命中率が通常の航空形態のKVのそれを大きく上回っている。
しかも、巡航速度が歩行形態のKVのそれを大きく上回っており、進攻の地形を選ばないというメリットがある。
これらの性質から一般向け資料に「小規模キメラ対応、傭兵の支援用機として、世界各地のUPC軍に配備されることとなった」と記載されている。
しかし、大規模作戦中に運用するとなれば、傭兵の中からどのような運用方法を飛び出てくるかは不安でもあり、楽しみでもあるといったところだ。
今回のサンレントキラーの運用はプチロフで
開発中の機体にも何らかの影響を与えることが予想される。