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北米大規模作戦

●全体情報網についてのお知らせ
白瀬留美(gz0248)
UPC特殊作戦軍の白瀬留美なの。
今回、傭兵のみんなが構築してきた今までの情報網を引き継ぐ形で全体情報網(略称はIN)の構築をお手伝いするの。
戦闘中での無線交信の口頭による情報網形成を前提としてるから、簡単な暗号コードを【暗号通信士】に知らせる方式を使うの。
簡単に言うと文章の中の単語を別なものに置き換える暗号なの。
●全体情報網の統合整理計画

 傭兵達の自助努力により、大規模作戦において効率的な戦闘展開の為に情報通信網の整理が進んできた。
 UPC特殊作戦軍はこの事実を大きく評価するとともに、先のロシアでの大規模作戦において敵の傍受による被害を受けた教訓を鑑みて、全面的に傭兵の情報網構築に協力する方針に切り替えた。
 これまでのUPC軍から傭兵への情報供給の内容を振り返りつつ、本作戦からの試みについて通達するものである。



●これまでの情報提供について
 これまでの大規模作戦において、UPC軍は傭兵に対して情報提供のみを行ってきた。
 主として無線通信による機体アビオニクスとのデータリンクであり、送られてきた情報は機体のモニターなどに表示される。
 内容はKVによる大規模戦闘に必要最低限のものであり、それらの情報によって戦闘を優位に進められるというよりは、それ無くしては戦闘を行えないというレベルのものであった。
 当然ながら、そこにUPC軍から特定の傭兵や傭兵の小隊への命令・指示はほとんど含まれていなかった。
 これは傭兵独自の発想を制限しない為であるとともに、こちらの動きをバグアに察知されない為の措置であった。

 諸君らが自助努力によって形成された情報網の利点は自軍の動きを詳しく伝えあうことによって戦力配分の最適化を図った点にあり、良くも悪くも寄せ集めの集団であった傭兵がここまでの団結力を発揮したことに強い感動を覚えている。
 これらの努力が敵による通信傍受という形で敵に利用されてしまったことは甚だ遺憾なことである。



●今回の全体情報網(略称はIN) ※7月2日更新
 さて、それらの過去の経緯を踏まえて、本作戦からUPC軍がバックアップして構築する情報網は自助努力で展開されてきた情報網を統合整理する計画である。
 この計画は大規模作戦に参加している全傭兵をカバーする広域情報網であり、【暗号通信士】を介してすべての傭兵が繋がるものである。
 なお、この全体情報網は略称を「IN」とする。  ただし、“意味に通じれば”他の呼称をしていても不利な点はない。(意味が通じないような独特の略称は避けて下さい)

1.敵に傍受されやすい遠くの味方との通信は、【暗号通信士】が暗号コードで会話することで内容を察知されるのを防ぐ。
2.遠くの味方と通信した内容を【暗号通信士】は自分の近くの仲間に知らせる。この時、通信の出力を小さくすることで傍受の危険を少なくする。

 この方式では、【暗号通信士】のみが暗号を習得すればよく、敵に暗号コードが渡るリスクを減らせる利点を考慮して採用した。
 1、2の役割は分割されるものではないが、個々の傭兵と小隊などの方針により、1だけに徹する者、2だけに徹する者、ケース・バイ・ケースである。
 遠くの味方との連絡、情報共有がしやすくなることの利点は諸君らも知るところだろう。
 これだけのことであり、ここにどのような情報を流して、活用していくのかは諸君らの独創性に任せるものである。



●暗号の内容について
 今回、使用する暗号は、ごく単純、かつ原始的な仕組みを利用する。
 事前に決定した暗号コードにより、知られたくない単語を無関係な単語に入れ替えた会話である。

 実際の暗号の実例をあげよう。
 暗号コードが下記のようなものであるとする。
 ・「ファームライド」=赤鬼
 ・「第1小隊」=桃太郎
 ・「ロサンゼルス上空」=鬼が島
 ・「迎撃」=豆まき

 この暗号コードを使った暗号文が次の通りである。
暗号「赤鬼が鬼が島にあらわれた。桃太郎が赤鬼の豆まきに向かう」
平文「ファームライドがロサンゼルス上空にあらわれた。第1小隊がファームライドの迎撃に向かう」

 以上である。
 この単純さに驚いた傭兵も多いことだろうが、下手に機械的な暗号を使うよりも、計算することができない単純さこそが逆に有用である。
 もっとも交信量が増加し、内容情報を蓄積することで暗号を解読することは可能であり、本来的には暗号強度が強いといえるものではない。
 その為、1フェイズ中に3度の暗号コード切り替えを行う。
 暗号コードは印刷して【暗号通信士】全員に配布するものであるが、取扱には十分に注意すること。
 暗号コードの数は、敵の種類、味方部隊、位置情報、行動内容などに絞り、覚えなくてはならない単語は可能な範囲で少なくする予定である。

※平文とは、暗号文から通常の文章に戻した状態をいいます。

 余談であるが、この方式の暗号を破る方法として、太平洋戦争におけるミッドウェイ海戦における暗号戦が参考になるかもしれない。



●暗号全般について
 傾向として暗号は単純、かつ原始的なものであるほど、解析されるまでの時間が長くなっている。
 これはバグアの高性能コンピューターを持ってしても解析の余地がないほどに単純だからである。
 その為、たとえば「狼煙」や「信号弾」、「発光信号」といったものはそれが合図であることを察することは出来ても、そこに持たせた意味は事前に申し合わせた者同士でしか通じない。(※状況から察することはできるだろうが)
 一方でこの事前の申し合わせがばれていた場合、敵に情報が伝わってしまうことになる。
 【暗号通信士】に配布する暗号は作戦直前に制作して配布する予定である。



●全体情報網以外の情報網構築について
 全体情報網はすべての傭兵を支援する為に用意したものであり、よくも悪くもこれは我々UPC軍によるお仕着せである。
 だが、UPC軍としては傭兵は柔軟な発想や行動力にこそ強みがあると考えており、この情報網は傭兵を縛る為のものではない。
 あえて情報網を利用せずに戦闘を行うことも戦術として選択し得るものである。独立した別系統の情報網を構築することは情報網の冗長性を保障するものであり、仲間内だけの情報網は密度と精度に優れ、作戦行動を円滑にするであろう。
 全体情報網があるからといって、その他の通信手段を確保することは無駄でも蛇足でもない。
 まして、無条件に「作戦を阻害するものである」などということはありえない。(もちろん、悪手が存在しないわけではないが)  全体情報網に囚われるのではなく、活用してくれることを期待している。


 以上だ。