極東ロシア戦線
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アグリッパ破壊作戦――追加情報5

 本情報ページは偵察作戦の進捗に応じて随時情報を更新していきます。

●第2フェイズ終了後のアグリッパの状況
アグリッパの残数は5基となり、南東の方角に大きな穴が空いている。
しかし、ラインホールドは南東の方角に正面を向けており、
損失したアグリッパの穴を圧倒的な火力によって補おうとしているようである。

2.アスモデル   北に配置
4.ムリエル    東北東に配置
7.ズリエル    西北西に配置 10.ハナエル    南に配置
12.バキエル    西南西に配置


●第1フェイズ前のアグリッパの状況
現在、アグリッパが12基あったことが確認されている。
当初、敵の対空砲火の精度が高くなるエリアが半径20km程度の6角形を描いていたことから、
アグリッパは6基と思われていた。
しかし、破壊作戦の過程において、当初の6角形のエリアの内側に、
もう一回りの半径10kmほどの6角形が確認されたのである。
内側と外側で6基ずつ、合計12基のアグリッパがいる。
アグリッパの黄道12宮になぞらえたバグアのネーミングも総数12基の裏付けとなっている。

このことは決して、まだ6基も残っているという暗いニュースではない。
20km圏内の高度な防空能力は決して無制限でないとことの裏返しであるからだ。

すでに撃破されたアグリッパは3基、大破・機能停止が1基、中破・機能維持が1基である。
取り逃したガムビエル、機能を維持しているズリエルはともに移動したことが確認されている。
今後の配置が気になるところである。


アグリッパ破壊作戦成果一覧
1.マルキダエル  北に配置  大破・機能停止
3.アムブリエル  東北東   撃破
5.ウェルキエル  東南東   撃破
7.ズリエル    南に配置  中破・機能維持
9.アドナキエル  西南西   撃破
11.ガムビエル   西北西   健在

新規に確認されたアグリッパ(ラインホールドの周囲10km前後に展開)
2.アスモデル   北北東
4.ムリエル    東に配置
6.ハマリエル   南南東
8.バルビエル   南南西
10.ハナエル    西に配置
12.バキエル    北北西

本大規模作戦において、まず撃破しなければならない障害である。


アグリッパ破壊作戦
●バークレーの苛立ち
「なぜ、猿どもに極東ロシアの基地建設を悟られたのだ!?」
 東京・八王子に座するラインホールドの艦橋で、司令官ジョージ・バークレーは荒げた声をあげる。
「偶然だとでも言うのか?! ありえん。敵の動きを見ればわかりきった話だ!」
 UPC軍が入手した情報に基づいて決行した3月10日のウダーチヌイ偵察作戦の報告がバークレーの元にも届いたのである。ギリギリと歯を鳴らして苛立ちを隠そうとしない。
 あの広大な極東ロシアの永久凍土の中からピンポイントに「ウダーチヌイに何かがある」ということを偶然で知りうるはずがない。情報の確度は不明瞭ながら、UPC軍が「ウダーチヌイに何かがある」と察知していることは明白であった。
 問題はなぜそれをUPC軍が知っていたかということだ。そして、その答えは概ねバークレーの予想通りなのであろう。
「‥‥いい加減、猿どもをつけあがらせるような真似はやめるべきなのだ」
 極東ロシアの基地建設が頓挫すれば、この先も人類との戦争を続けさせられるのだろう。いい加減、決着をつける為に極東ロシアの基地はなんとしても完成させねばならない。
「アグリッパを準備しろ! ウダーチヌイ基地の一帯に本艦を中核とした防衛網を構築する!」
「お待ち下さい。敵がこの偵察作戦でどの程度の情報を掴んだのかは報告がまだ来ていません。ここで本艦が動いては敵に確信を与えるだけなのでは?」
 バークレーの秘書が諌言を呈す。
 傭兵主体によるウダーチヌイ偵察作戦がどれほどの成果をあげたのかは、まだラインホールドには届いていない。ウダーチヌイ側でも混乱が発生しているということであろうが、UPC軍が偵察作戦で入手した情報次第ではすぐに動き出すとは限らない。
「せめて、敵が動き出すのを見極めてから‥‥」
「遅いっ! 敵がどうであろうと秘匿が破られた以上は防衛で固めざるをえん!」
 敵が偵察作戦によってどれほどの情報を得たかに関わらず、敵が基地建設の事実を察知している前提がある以上、秘匿は露見したと見るべきである。ならば、今までのように最小限の戦力を隠して配置する方針を改め、十分な戦力を結集させて建設中の基地を守り抜く必要があるとバークレーは判断する。
「ラインホールド発進だ! 本艦をおいて拠点防衛に適した戦略兵器は東アジアにはおらん!」
 ラインホールドの艦橋にバークレーの命令が響いた。


 ラインホールド転進の報が届いた時、UPC軍は極東ロシアのバグア軍基地の情報が真実であったと確信することになる。

 その時、UPC軍の戦力はすでに極東ロシアへ向けて、大規模な援軍を派遣していた。
 ウダーチヌイ偵察作戦の成功により、極東ロシアのバグア軍基地の危険性がはっきりと認識されていたのである。


●アグリッパの結界
 地上要塞ラインホールド。
 その名から想起するイメージに反して、その最高速度はマッハ1以上と推定されていた。
 しかし、実際に全長300m、全翼240mを超える巨大な構造物が音速を超える速度を出して移動する様は、あらためてバグアの技術力に驚愕せざるをえない驚くべき光景であると言えた。
 東京から極東ロシア・ウダーチヌイまで、おおよそ4000kmをわずか数時間で飛行可能である。
 実際にはコストパフォーマンスに問題があるらしく到達には約1日を要しているが、いずれにせよ傭兵を主体としたウダーチヌイ偵察作戦の完了後、UPC正規軍による第2次偵察が開始された3月13日にはウダーチヌイにはラインホールドが鎮座していたのである。
「奴は東京にいたんじゃないのか!?」
「動いたって情報は来ていたさ‥‥だがな、冗談だろう? あのデカブツがもう到着なんてっ」
 UPC極東ロシア軍のKVパイロットはそのラインホールドの姿を確認して驚愕する。
「くそっ! 撃ってきたぞ!」
「落ち着けっ、この距離でそうそう攻撃が‥‥うわああっ!」
 無数の対空兵器が偵察部隊のKVに襲いかかり、一機が撃墜される。十数km離れた位置を飛行するKVに攻撃を命中させることはバグア側といえ困難なはず、だった。
 だが、恐るべき精度で対空兵器が機体をかすめ、ミサイルが正確に追尾してくる。
「3番機、ミサイルに追いかけられているぞ! 避けろ!」
「とっくにやってる!」
 押しつぶされるような強いGに耐えながら急旋回を行い、追尾するミサイルを引き離すKV。
「よし! 引き離して‥‥なにぃ!? ミサイルが引き返してくるだと」
 だが、安堵したのも束の間であった。パイロットが見たものは引き離したミサイルが再び自分に向って飛来してくる光景であった。
 パイロットはミサイルを回避し続けるが、何度でもミサイルは蛇のようにしつこく絡みついてくる。連続する激しい回避運動に意識がふっと遠くなった時、機体は爆散していた。

「――以上が第2次偵察隊の生き残りによる報告だ」
 ヤクーツクのUPC軍基地の一室。UPCの将校が偵察部隊の報告を傭兵達に説明している。
「その後、第3次偵察隊を出撃させ、敵の防衛システムについて探らせた。その結果、ラインホールドの周囲に展開する攻撃補助装置の存在が確認された」
 映写機でスクリーンに映し出される写真。バグア軍特有の生物的なラインを持つものの、人類にも理解しやすい形状を持っている兵器が映し出されていた。パラボラやアンテナ類が目立つその兵器はおそらくセンサーの集合体とも言うべき装置だと思えた。
「この装置の総数は不明であるが、少なくともラインホールドの周囲20〜30kmの間に6基が確認されている。この6基を線で結んだ六角形の内側では、既存の戦闘においてはあまり考慮されることのなかった数十km単位での長距離対空迎撃が高い精度で行われ、また敵ミサイルの追尾機能が尋常でないほど向上している」
 スクリーンに映されるウダーチヌイ周辺の地図に6つの光点が浮かび上がり、それを結んだ六角形の内側が赤く塗りつぶされる。それはまさに対空兵器による結界とでも言うべきものである。これでは手も足もでないのではないか。そんな不安が傭兵達によぎる。それを察したように将校は言葉を継ぐ。
「だが、付け入る隙がないわけではない。この六角形の外側への効果は比較的高くない。そこで諸君らに命じるのは、大規模作戦発動に先んじて、この6基の装置を破壊し、ラインホールドへの接近を可能にすることである」


●アグリッパ
 傭兵主体によるウダーチヌイ偵察作戦が終了した後、極東ロシアの正規軍による第2次、
第3次偵察が敢行されました。
 その偵察時にラインホールドがすでにウダーチヌイに在していたことは、まったくの予
想外の出来事でしたが、その偵察において確認された敵の新兵器がアグリッパです。
 バグア的な生物的ラインが多用されているものの、パラボラやアンテナなどが見て取れ
る風貌からセンサー類の塊とでも言うべき兵器であることが想像できます。
 偵察写真での分析により、推定全高は11mほどでナイトフォーゲルよりも一回り大きい
ものとなっています。
 この新兵器の特性は、ラインホールドとのデータリンクによる非常に強力な対空防衛網
を構築する能力であるようです。十数kmの距離で飛行中のナイトフォーゲルに精密な対
空攻撃を行うとともに、ミサイルの追尾機能が各段に向上することが確認されています。
 ラインホールド本体に搭載されている対空火器の総数を思い出す時、この能力に正面か
ら挑みかかるのは愚かと断言されてもいたしかたないことであります。
 しかし、弱点がないわけではありません。
 アグリッパの結界は、ラインホールドを中心にアグリッパの設置ポイントまでであると
推定されています。アグリッパそのものへの攻撃はアグリッパの結界の影響を最小限に留
めて行うことが可能と思われます。

 大規模作戦による本格攻勢に先立って、これを破壊する必要があります。
 本部において、各依頼の作戦計画に基づいて攻撃を仕掛けて下さい。




<写真 : アグリッパ>


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