入学式狂想曲
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●メイズリフレクターについて

●新型ワーム、その姿




 そのキューブワームによく似たワームは、最初、北海道の上空へと現れた。それは、まだ人々に気付かれないうちに、空中へ迷路を作り上げていた。
 見かけはキューブワームとなんら変わらないが、攻撃を跳ね返す能力を有しており、目印がわりにつけようとしたペイント弾は、逆に調査員達へトラップのように降り注いできたのだ。
 その正体不明ワームは、それより先、なりを潜めていたのだが、再び姿を見せたのである。入学式と言う、最悪のタイミングを狙うようにして。
 今回、グリーンランド上空に現れたその特異型CWは、一見するとやや小ぶりで、大型のキメラと見紛うばかりの大きさである。
 UPCは、事態を憂慮し、数機の偵察機を出した。念のため、ウーフーを飛行形態にして‥‥である。
 近づいたその変異型CWは、カメラを通すと、磨き上げられた6面体に見える。肉眼で確かめれば、その内側に、もう1つ小さな6面体が見え隠れしており、まるでコアのように動いているのがわかった。
 偵察機が、サンプルを取ろうと、バルカンを撃つ。と、その直後、弾の命中した変異型CWは驚くべき変化を遂げた。
 ウーフーに、バルカンのダメージがそのまま跳ね返ってくる。そしてその直後、それらは増殖したのである。
 まるで、怪我をした人間の肉が盛り上がるかのように。細胞分裂よりも、もっと劇的な変化で、彼らはあっという間に食らわせた弾の数ほどに増えていた。
 気がつけば、ダメージを食らわせた部分が、壁のようにそそり立っている。ここは通さないと言った風情で。
 慌ててUPCがウーフーの機首をそらす。うかつに仕掛ける事も出来ず、ぐるぐると旋回するしか出来ない状態だ。
 その直後、ウーフーのメーターが悲鳴を上げた。視線を落とせば、周囲に強力なジャミングがかけられている。急いで中和能力を発動させる。だが、いかにウーフーとは言え、一機だけではおいつかない。それだけ盛大な妨害が発生していたのだ。原因を特定しようとカメラが動く。だが、周囲にはその変異型CW以外なにもない。
 原因は、おそらくこのCW自身。そう判断したパイロットは、くるりと方向転換をした。撃てばダメージが跳ね返り、壁が出来る。サンプルを諦め、引き返すしかない。今ならまだその壁は、バルカン数発分だと。
 そう判断し、基地へと戻ってきたパイロットは、こう証言する。
 まるで迷宮だった‥‥と。
 持ち帰ったデータを元に、UPCはその変異型CWを、メイズリフレクター‥‥略称はMR‥‥と名付けたのだった。


<写真:メイズリフレクター>



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