|
 |
●五大湖解放戦の影響
西暦2008年3月、北米戦線は崩壊の危機を迎えていた。
アメリカ・五大湖北部。現世界最大のメガ軍事コーポレーションであるドローム社の軍事工業も多数存在し、能力者が搭乗しているKVも多くがそちらで生産されている最大級工業地の一つ。
バグア軍との戦闘激化により、その工場ラインに脅威が迫りつつあった。戦線は刻一刻と北上しており、UPCの主力機能が集中しているオタワもその例外ではなく、戦線は近づいている。
工業ラインの陥落はすなわち北米戦線の崩壊にも繋がりかねない。UPCは新鋭兵器であるユニヴァースナイトを使用し、シカゴのみならず、ミルウォーキー、インディアナポリスの同時攻略を発令。
北米工業地域の安全を図ると共に、バグア軍に奪われた自由の女神<The Statue of Liberty>砲の奪取、または破壊を行う事を決定した。
この戦いに、バグア軍は占領した工場ラインで開発された新型ワーム「タートルワーム」「ゴーレム」を投入。
シェイド量産型「ステアー」、及びそれを駆るバグア軍パイロット「ジャック・レイモンド」「リリアン・ドースン」が出現し、彼らの猛攻により、UPC軍の進軍は難航。
幾度か戦いを交え、同じくバグア軍パイロット、「佐渡・京太郎」が放ったシェイドの一撃によってユニヴァースナイトは空より墜落。
同時刻、陸軍がなんとかシカゴに到着した時には、ギガ・ワームもまたシカゴに到着していた……。
北米の覇権を巡り、双方共に総力をぶつけ合う。
東京からはもう一台のシェイドが襲来し、以前と寸分変わらぬ猛威を振るい、傭兵達をなぎ払う。
辛い戦いを強いられる傭兵達。なんとか確保出来たSoLCは解体され、ジャックの妨害を受ける中、オタワへと緊急輸送。
辛くもユニヴァースナイトを死守出来たものの、UPC軍はシカゴから撤退ざるを得なかった。
シカゴ、ミルウォーキー及びインディアナポリスの攻略はいずれも失敗。
この一件により、ヴァレッタ・オリム中将は責任を取らされ、降格。
バグア軍によるSoLCの使用という最悪の結果だけを回避し、五大湖解放戦は幕を下ろした。
次の戦いはイタリア。スペインとギリシャを巻き込んだ大規模な戦いが始まる―――
|
|
 |
 |
 |