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●戦略図
●概要
ヨーロッパの戦局が均衡を示していた時間は、予想外に短かった。
戦略的には軽視されていたグラナダの敵要塞が、大型兵器の生産工場を保持している事が判明したのである。
地中海を大西洋と分断する要衝に、敵の生産拠点が確保される事は大問題だ。
かくて、グラナダ要塞を火急的速やかに陥落せしめるべく、攻撃作戦が立案された。
●作戦概略(18日修正)
マドリードに司令部を移動したピエトロ=バリウス中将は奇襲作戦『グングニル』を発令しました。
主戦線側に敵主力をひきつけ、その間にリスボンからの側面奇襲で敵の主要施設を破壊するという物です。
ポルトガル軍の無力化に成功したとバグア側に思わせ、油断を誘うのが第一段階。
あえて増援を回さず、リスボンで寡兵での絶望的な防衛戦を行ったのはこの作戦のためだったと思われます。
第二段階、奇襲攻撃を任じられるのは、正規軍と違い、敵から動きが掴みにくいであろう傭兵です。
機動戦力は北にいるとはいえ、要塞への直接空爆は極めて危険な任務であり、
『だから傭兵に任せたのか』という声もあがっていますが、現在の所、中将はそれを黙殺しています。
また、現地軍より要塞東側への揚陸攻撃の具申があり、欧州軍司令部はそれを許可しました。
現地には敵に拉致された一般市民も多数確認されており、人道的見地からも保護を試みる事が必要という判断のようです。
ツーロンより揚陸艦隊を派遣し南東より陸戦戦力を送り込むこの作戦は、やはり傭兵が主軸を担う事を期待されています。
攻撃対象地区は、地上施設と移動通路からなる第一層、主要施設を繋ぐメイン通路と防衛施設からなる第二層、
動力炉や生産施設などがあると予想される第三、第四階層からなると想定されています。
『グングニル』以上に実行は困難な作戦ですが、成功すれば大きな果実を手にする事でしょう。
両作戦とも、主戦線が敵の主力部隊をひきつけている事が前提の奇襲作戦であり、
マドリードの戦力集結が完了する前に、グラナダの敵主力が北上を開始した点が懸念点となっています。
北米よりの増援戦力は急ぎ東進しているものの、間に合うかどうかは微妙なところです。
ビトリアにて復興作業に関わっていた部隊にまで召還命令が出される辺りに、戦力の逼迫ぶりが伺えます。
主戦線の維持は基本的に、マドリードの欧州軍と傭兵戦力で対処せねばならないでしょう。
【全体共通事項】
●現在の状況(UPC軍発表、敵軍の数字には大きな誤差の可能性有)
敵戦力
・バグアグラナダ軍
小型ギガワーム | × 2〜4 |
小型HW | × 300〜600 |
中型HW | × 120〜300 |
大型HW | × 70〜1500 |
陸上ワーム | × 500〜1000 |
キメラ | × 10000〜15000 |
特殊キメラ | × 800〜 |
キューブワーム | × 1000 |
ゴーレム | × 50〜100 |
アースクエイク | × 5〜10 |
ファームライド | × 1〜4 |
ステアー | × 0〜2 |
・バグアアフリカ軍
小型HW | × 100〜200 |
中型HW | × 50〜100 |
大型HW | × 30〜50 |
水中ワーム | × 250〜400 |
味方戦力
・UPC欧州軍(マドリード駐留)
ラファール改 | × 250 |
EF-2000改 | × 1200 |
F-16SES | × 10 |
レオパルド2A8他 | × 1500 |
多目的ヘリ | × 400 |
ナイトフォーゲル | S-01 | × 200 |
| R-01 | × 200 |
| K-111 | × 13 |
| H-114 | × 60 |
| HA-118 | × 18 |
| ES-008 | × 18 |
陸軍・機械化師団(兵員数) | × 210000 |
・UPC欧州軍(リスボン駐留)
F-16S | × 35 |
レオパルド2A8 | × 35 |
Strレオパルド他 | × 170 |
ハインド改他 | × 50 |
ナイトフォーゲル | S-01 | × 26 |
| R-01 | × 15 |
陸軍・機械化師団(兵員数) | × 12000 |
・UPC欧州軍海軍(ツーロン駐留)
主力艦 | × 11 |
補助艦艇 | × 220 |
潜水艦 | × 50 |
ナイトフォーゲル | KF-14 | × 35 |
| W-01 | × 75 |
(行動入力内容)
<マドリード正面>【★ 〜 ★★★★☆】
マドリードに集結した人類側主力軍は、バグアからも最大の敵とみなされています。
作戦目標は陽動と時間稼ぎですが、それを悟られぬように、敵の火砲に晒されながら交戦を継続する必要があります。
そしていざとなれば攻勢に出れるだけの圧力を保持せねばなりません。
要塞への直接攻撃の結果が出るまで、持ちこたえる事ができれば勝利への道がつく事でしょう。
【 空 戦 】
ヘルメットワームからなる空中部隊と、キメラが戦線に展開しています。
また、迷彩ワームによる奇襲攻撃も念頭に置く必要があるでしょう。
大量のキューブワームにより、通信環境は劣悪極まりなく、まずはその排除を念頭に置かねばなりません。
【 陸 戦 】
多数のキメラ、および旧式の陸戦ワームが展開する戦場です。
戦場に起伏はそれほどなく、数に物をいわせた激しい攻勢が予想されます。
アフリカより輸送されたアースクエイクが投入されているという噂もあり、警戒が必要でしょう。
防戦向きのタートルワームや主力のゴーレムは姿を見せていないようです。
【ギガワーム対応】(危険)
戦力を集結させた人類側に対抗するように、戦線には3機の小型ギガワームが確認されました。
一部未完成であるとの報告もありますが、大きな脅威である事に疑問の余地はありません。
撃墜よりも持久戦が目標ですが、1機でも排除できれば戦況は大きく好転するでしょう。
【救護・整備・支援】
ピエトロ中将の戻ったマドリードでは、グラナダ攻略に関する情報処理や指揮が統括されています。
これにより、軍と長距離回線を共有する傭兵達にとっても、マドリードが情報の中核ならざるを得ません。
また、最大の激戦地であろうこの戦線においては、正規軍の救護活動や補給、整備が追いつかない事も予想されます。
通常部隊では困難な前線への支援任務は傭兵達に託されているといっても過言ではありません。
<要塞空爆>【★★★ 〜 ★★★★★】
まさに気息奄々。かろうじて死守した物の、戦力的には取るに足らないと思われているリスボン。
正規軍をあえて減じていたこの地に、ピエトロ中将は密かに傭兵戦力を移動させていました。
傭兵の航空部隊による、乾坤一擲の奇襲作戦『グングニル』が提示されたのは敵主力の北上確認の直後。
マドリードの主力軍が持ちこたえている間に、速やかにかつ徹底的な一撃を加えることが作戦の目的です。
【対空施設攻撃】
要塞西方にある対空施設への空爆、並びに護衛部隊の排除が目的です。
確認されている限りで、地対空ミサイルキメラの発射基地が24、タートルワームの配備も確実です。
後続の部隊のために血路を切り開く任務ですが、比較的難易度は低い部類に入ります。
【 爆撃護衛 】
グラナダ市を越え、山岳要塞上空へ向かう爆撃隊の最終護衛を担う部隊です。
敵地付近の展開部隊は、哨戒につくヘルメットワームが少数。対空砲や地対空ミサイルキメラなども配備されている事でしょう。
その他にタートルワーム、そしてゴーレムといった陸上戦力が予想されます。
場合によっては、空陸ともに対処する必要性がでてくる為、装備には注意が必要です。
【新鋭機対応部隊】(危険)
マドリードに確認されていないFRやステアーといったエース機が、要塞付近に存在する事が予想されます。
その対処を専門で行うチームです。
きわめて危険な任務ですが、爆撃作戦を成功させるには不可欠といえましょう。
【主要施設攻撃】(危険)
拡散偏向プロトン砲、およびギガワームプラントの破壊を担う部隊になります。
対地爆撃、および降下しての破壊活動がその作戦内容になるでしょう。
施設内部には更なる戦力が残っている可能性もあり、地上降下する場合の安全はまったく保障できません。
しかしながら、設備に完全な止めをさすには、直接打撃が最も有効であるのもまた事実です。
<突入補助>【★★ 〜 ★★★★】
グラナダ南方より突入する部隊は、輸送される間は比較的無防備になります。
しかし、豊富な運用経験を持つ地中海艦隊には、転落者の救出の為の小型舟艇が多数配備されています。
万が一撃沈されたとしても、能力者達に関して言えば生命の心配は低いと言えるでしょう。
とはいえ、兵員輸送車など補助戦力には限りがあり、道中での消耗が激しければ後の作戦に影響が出る事は避けられません。
可能な限りの戦力を陸に届ける為には、海上での防衛こそ怠れないといえましょう。
【 海上護衛 】(水中用機体推奨)
グラナダ要塞の主戦力がマドリードに出払っている間に、地中海側から揚陸作戦を展開します。
ツーロンより出港した揚陸艦隊は既にバグア側にも察知されており、急造とはいえ迎撃体制を整えている事でしょう。
度重なる偵察の結果現地に拉致された作業者が取り残されている事が判明しており、その救出が表向きの作戦です。
それと平行して行われる、要塞奥地への突入作戦は、グラナダ攻略の成否を分けるものとなるでしょう。
【 空中攻防 】
揚陸艦隊、および揚陸後の陸戦戦力へ対処する空中戦力は、決して多くはありません。
その主力も、マドリード側に回っていなかった特殊キメラと旧式のヘルメットワームの混成部隊です。
しかしながら、艦船や生身の傭兵にとっては十分すぎる脅威となります。
護衛部隊には、それら敵戦力の確実な排除が要求されるでしょう。
【上陸・要塞到達補助】(生身可)
上陸後、要塞までの速やかな進路確保、および退路保全のために行動する部隊です。
正規軍からも兵員輸送車が多数用意されていますが、トラップやキメラへの対応には不安が残ります。
随伴し、目的前に受ける損害を軽減するのが目的となります。間違いなく、リッジウェイは歓迎される機体です。
高速移動が可能なドラグーンも同様に歓迎されることでしょう。
<要塞突入>【★★ 〜 ★★★★★】
グラナダ要塞付近の鍾乳洞伝いに地下から攻撃、内部の中枢へ破壊工作を行うのが任務となります。
活動中のバグア側戦力拠点への直接攻撃はその例も少なく、状況については不明な点が多々あります。
また、カバー目的である一般人の保護についても、攻撃に劣らず力を入れるべき目標です。
二兎を追う事ができるか否か、『最後の希望』の名が試される作戦といえましょう。
【要塞浅部攻略】(生身可・危険)
洞窟を抜けて第二階層へと到達。壁面を爆破の後、内部へ攻撃を仕掛ける部隊です。
諸所に狭い部分がありますが、土木作業による拡張は不可能ではないと予想されます。
適切に処理すれば陸戦用KV(ワイバーン・阿修羅・スカイスクレイパー・リッジウェイ)での爆破地点付近への到達も可能でしょう。
突入後の敵戦力に関しては、小型ワームや機械化キメラが予想されます。
【要塞深部攻略】(生身のみ・危険)
鍾乳洞の水没区画を抜け、第三階層へと突入します。
突入地点より下った地点に動力炉があると予想されており、その破壊は最重要任務となります。
敵は水中用機械化キメラが確認されている他は一切不明、その他突入後の地形なども不明です。
生身のソディアック他強化人間との遭遇も予想されるため、きわめて危険な任務になります。
潜水用装備を整えていないと、たどり着く事ができないのでご注意ください
(AU−KVには、エアタンクを接続する事が可能です)
【 救助・避難 】
攻撃に際して、要塞から離脱してきた一般市民の保護に当たる部隊です。
直接的な交戦は、他部隊ほどにはないでしょうが、一般市民は小型キメラにすら対処できません。
保護を確実にするためには、戦闘は避けられない事でしょう。保護対象は人数が極めて多い事が予想されます。
受け入れ場所の候補である天然鍾乳洞は爆撃による崩落の危険も指摘され、パニック対処や救護活動にも留意が必要です。
<重要>
全体作戦が失敗に終わったと確認された場合は、彼らを見捨てて引き上げるようにピエトロ中将より指示が出ています。
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