珍説・奇説満載 民間バグア研究
軍事機密の多いバグアの研究は民間レベルでは本格的に行うことが難しい。しかし、人々の知りたいと思う心は民間の“自称”バグア研究家を増殖させている。
バグアを未知の恐怖ではなく、理解できる脅威にしておきたいという人々の心理は十分に理解に足るものである。
しかし、最初に述べたように軍事機密に触れられない民間研究者による学説は、珍説・奇説の宝庫となっているのである。
Q.バグアって何者なんですか?
A.正式にはバグAと書いて、バグアと読む。
放っておくとバグB、バグCと増えていくから注意が必要だ。
Q.ヨリシロってなんですか?
A.ドローム社から発売されている強力な洗剤の名前だ。
驚きの‥‥、“より”も“白”くという願いが込められた名前だ。
Q.あの水色で怪物みたいな姿をしているバグアって何なんですか?
A.バーナード星系第4惑星の幌札市西壱条北11丁目5‐14ハイツ102号室に住んでいた鈴木健次郎さん(21)だ。
Q.鈴木健次郎さん(21)はどんな人だったんですか?
A.最近には珍しい好青年で、引っ越しの際にはちゃんとお蕎麦の引き換え券を持って両隣りと上の部屋に折り目正しい挨拶をしていたよ。
かといって、堅苦しいだけの奴じゃなく、一緒に酒を酒を飲むと十八番のゾーラン節をよく披露してくれたもんさ。
Q.鈴木健次郎(21)の思い出話はありますか?
A.奴と最初に出会ったのは、真夏の光子園球場だった。
お互い高校球児だった。
ほら、あいつ今でも坊主頭だろ?