機動兵器

陸戦兵器

艦船

補助兵器・決戦兵器

その他

キューブワーム

全長1〜5m
全翼同上
最高速度M1.0以上(推定)
巡航速度(経済)250km/h以上(推定)
武装強力ジャミング装置
乗員無人
イラストレーター稲田オキキ
 キューブ・ワームは、一言であらわせば『妨害型兵器』といえる。
機体に与える物理的ダメージは殆ど存在せず、その装甲は『強化前初期機体のバルカンでもなんとか落とせる』ほど脆い。動きも鈍重であり、本来であれば七面鳥狩りにもってこいの相手と言えるのであるが、現在もって、該当ワームが脅威足りえているのは
1.大量に現われること。
2.こちらのレーダー装備などを無効化してくること。
3.操縦者の精神に直接(頭痛などの)ダメージを与え、操縦制度を狂わせること。
3つの理由が挙げられる。
 特に2番に関しては『アンチジャミングが焼け石に水になるほど』強力であり、射程も数キロの範囲を有していると思われる。
 またキューブワームの数によってこれらの機能は相乗効果を受けている可能性が高い。
 つまり、戦場にキューブワームの数が増えれば増える程、こちらは戦わずして不利な状況に追い込まれることになってしまう。

 言える事は、戦場に赴いた場合、最初にキューブワームを優先して倒してもらいたいということだ。
 奴等を倒さない限り、他のヘルメットワームやゴーレム等に有効打を与えることはできないだろう。
 幸いキューブワームは回避が高いわけでもなく、防御や抵抗が高いというわけでもない。
 倒しやすい相手ということが出来るだろう。ただしキューブワームだけを相手にするわけにもいかない。バグアも馬鹿ではないので、こちらがキューブワームに狙いを定めてくると、背後から狙ってくる事がしばしばある。敵の主力をひきつけつつ、キューブワームを1機1機確実に撃退していくしかないだろう。



マインドイリュージョナー

全長1m〜10m
空虚重量不明
速度移動能力無し(推定)
イラストレーター稲田オキキ
 マインドイリュージョナーとは、寒冷地を中心にバグアが展開している、間接攻撃型ワームである。
 獰猛なタートル・ワームなどの外見と比べるとやや迫力に欠けるこのワームであるが、異質な外見そのままに、その攻撃方法は直接的ではなく間接的な負荷を能力者に与える。
 マインドイリュージョナー(MI)はそのカサの中から胞子のような、小型の生態兵器を1つ放出する。
 かさから離れた胞子の活動可能時間は決して長くはなく、30 秒後には活動を停止するが、この胞子を短射程においた場合、KV越しであっても能力者の視界を一時的に狂わせる能力を保持している。

 この効果にかかった場合、最も恐ろしいのは同士討ちの類であろう。
 突然の視界変化に、幸運にも気付くことができたのであれば、まずは攻撃を制止することをお勧めする。

 戦場で攻撃を止めることの意味を知った上で、その行為が可能ならば‥‥で、あるが。



メイズリフレクター

全長1〜5m
全翼同上
空虚重量不明
最高速度M1.0以上(推定)
巡航速度(経済)250km/h(推定)
武装強力ジャミング装置
攻撃反射
増殖能力
イラストレーターKAXAK
・解説
 メイズリフレクター(MR)とは、グリーンランド戦線で登場した、バグアの新型ジャミング式ワームである。

 現在目下、能力者の身近な脅威となっているキューブワームとの差異は、その『増殖性』と『反射能力』にある。
 ジャミング能力としてはキューブ・ワームよりも劣る同ワームではあるが、攻撃を反射する(MR自体もダメージは受けるので破壊は可能である)能力は、その性能を補って余りあるものである。
 下手に高威力な攻撃で手を出そうものなら、すぐさまその攻撃が自らに跳ね返ってくるその特性は、攻撃に特化したKVを扱う能力者ほど脅威となる。
 また、増殖能力によって最大20体にまで増殖でき、攻撃を行なって破壊しようにも、外見と似つかわしくなく、攻撃のダメージの大半を吸収し、なかなか破壊できないという厄介さを併せ持つ。

 当ワームと対峙した時は、是非増殖の根源となっている「親ワーム」を狙って欲しい。

 親ワームを破壊すれば、これらの能力の大半は失われ、ただのジャミング能力の弱いキューブ・ワームとなる。

 ただ、親ワームを破壊することに急ぐ余り、広範囲攻撃を放つことなどはお勧めできない。

 短気の報いを受けるのは、他でもないその能力者自身であるのだから。



アグリッパ

全長11m(推定)
空虚重量不明
最高速度M1.0以上(推定)
巡航速度(経済)250km/h(推定)
武装防空管制装置
イラストレーター十河シン
・解説
 大規模作戦『極東ロシア戦線』において確認されたバグア軍の防空管制装置。及び、その類例。
 推定全高は最大で11mほどだが、それよりコンパクトな物も存在する。
 味方防空兵器とのデータリンクによって、非常に協力な防空網を形成する能力を持つ。
 そのリンク可能距離はほぼアグリッパのサイズに比例し、これまで報告された中では『ラインホールド』搭載の物の20kmが最大である。
 複数のアグリッパが囲みこむ防空圏の内側に無策で飛びこむのは自殺行為に等しい。
 しかし、アグリッパの設置ポイントは必ず防空網の端である為、地上から接近してこれを破壊するのがセオリーである。
 発見した場合は可能な限り、速やかに排除されたし。
 その運用上、広く空を見渡せる場所に設置されているものが多いと思われる。

 なお、飛行能力を有しており、自力で展開することが可能であるようだ。飛行中は防空網を形成できないと思われる為、移動中のアグリッパを発見した場合、やはり最優先での排除を求める。



ゲート

イラストレーター十河シン
・解説
 大規模作戦『極東ロシア戦線』において確認されたバグア軍の宇宙往還補佐装置。及び、その類例。
 大量の物資を宇宙と地上の間で円滑に移動させる為の装置である。
 この装置の設置が完了した場合、空に浮かぶ赤い月、バグア本星からの大量の戦力が円滑に地上に降りてくることを意味する。
 あるいは地球上の資源を狩り集める為の装置とも言われる。
 無論、両方の意味合いを持っている可能性は十二分にある。



グレプカ

イラストレーター十河シン
 カメルにおいて確認された超長距離プロトン砲である。
 火山の火口に設置して垂直に撃ちあげ、静止衛星「サテライトフラワー」をもって発射されたプロトン光線を屈折、南半球から北半球を直接攻撃が可能な戦略兵器である。
 2009年12月の「己丑北伐」におけるカメル方面戦線において破壊に成功したものの、同種の兵器が今後も建造されないとも限らない。
 現状では地球側には衛星を破壊可能な宇宙戦力は存在しない為、グレプカによる攻撃を阻止する方法は砲そのものの破壊のみである。



チューレ飛行要塞

イラストレーター十河シン
 グリーンランドのチューレ基地において確認された巨大なバグアの浮遊体。
 直径20KMにも及ぶ大地が、チューレ基地もろともに浮上したものである。
 はじめから艦船として建造されたものではない為、巨大さの割りにはギガワームなどに比べると戦闘力では劣ると見られる。
 しかし、追い詰められた状態で、まさに島一つというべき質量を浮上させてみせるバグアの科学力にはあらためて感嘆させるを得ないものである。