HC-041Sup 西王母
・KV史上最大の巨人機
奉天北方工業公司が開発した補給用KV。CoRE搭載機。

非物理の高火力兵装はバグアの機体に対して絶大な効力を発揮する反面、その威力からエネルギーカートリッジでは補えず機体自身の燃料を大量に消耗する。
その為、戦局を変え得る威力を誇りながらも、多用できるものではない。
そうした点を考慮して新規コンセプトの元に奉天が設計したのが、KVに随伴できるだけの機動力を有する補給用KVである。

開発当初は傭兵への提供も検討されていたが、その機体特性によりまず軍用に納入される事が決定した。
長時間の作戦行動、一撃必殺武装の多用を目的として開発された西王母は、補給機という性質上大量の弾薬コンテナ、超大型の燃料タンクを備えた大型機として開発が進んだ。
軍用に調整される過程でさらに補給コンテナの防弾性や搭載能力の強化が行われ、元より巨大な機体を更に大型化する事となり、KV史上類例の無い超大型機となった。

大型機ゆえの鈍重さはあるが、KVに追随出来るだけの速力と最低限の自衛能力と防御力は備えている上、自動化された補給システムはパイロット1名だけで短時間での補給作業を可能としている。この為、現時点では前線での補給活動が可能な唯一の機体である。
一方で専用の補給コンテナや作業用アームを内蔵する必要があった為、人間を含めた通常貨物を搭載するスペースは存在しない。それが本機が輸送機ではなく、補給機たる所以である。
ただし、自動補給システムを下ろすことで通常貨物スペースを設けた簡易輸送機型への換装も可能である。作業に手間と時間がかかる為、大規模作戦や事前に許可があった場合のみ運用が可能である。
また、機体特性から最前線ではなく比較的後方に位置する事が多い為、指揮官機としての運用も視野に入れられており、一部の軍用機には複数のエンジンによる余剰電力を利用した高性能指揮通信システムが組み込まれている。
近年の傭兵による大規模作戦の成果等から、軍だけでなく傭兵への供与も行われる事が決定したが、通常のKVとは違い、少数量産機かつ超大型機ゆえにレンタル価格も非常に高額なものとなっており、通常の依頼においては投入が制限される場合も多い。

航空形態での弾薬補給作業時は対象のKVを機体下部のアームによって固定、補給作業を行うため、護衛機の存在が不可欠と言える。