S-02リヴァティー
●戦術、戦略レベルの強さ
 ドローム社が設計した宇宙用ナイトフォーゲル。
 宇宙用KVのスタンダードを目指すべく開発された機体であり、宇宙における主力機として戦線を支えられる戦略、戦術の両レベルでの性能を求められている。
 戦術レベルの強さとはいわゆる機体性能であり、いわゆる「強い」「弱い」で語られるものである。
 傭兵にとっても気になるところであろう。
 S-02は最新鋭の高性能地上用KVには性能面で一歩二歩と譲るものの、平均的なレベルでバランスが取れており、宇宙対応のアドバンテージは宇宙における優位はカタログスペックの性能を補って余りあるものとなる。

 戦略レベルの強さとは個別の機体の強さではなく、戦場全体の中で担う役割や価値で語られるものである。
 S-02は宇宙における人類領域を防衛する為、これから建設されていくであろう宇宙施設を十分に守れるだけの「数」が必要になってくる。S-02はその要件を満たす為、昨今のKVの中では比較的安い価格帯に落ち着いている。新規傭兵の為に無料で貸与権が与えられるのもS-02が宇宙戦力の絶対数を確保することを戦略目標としている為である。
 機体の大きさにもその特徴は現れている。昨今のナイトフォーゲルが全体的に大型化の傾向が存在したが、F-204の全長22mあたりに対してS-02は16.5mと小型化されている。小型化は輸送効率を高め、必要なところで必要な数を投入することができるロジティクスを確立するのである。
 整備性のよさなどはもちろん考慮されており、点検などについて自動化されている点も多い。

 依頼や大規模作戦の間という短期決戦を前提とした傭兵のKVであれば、最大限の戦力を集中して投入する為に西王母だろうが、スピリットゴーストだろうが戦場に運びこむことが求められるが、長期にわたって戦線を構築する正規軍の兵器は全体を効率的に管理することが求められるのである。

●新型装備
 腕部レールシステム、背部レールシステムといった武器のマウントシステムの搭載されて、より効率的な武装交換が可能になっている。(※ただし、戦闘中に交換できるというものではない。これも戦略レベルの性能の一つである)  また、頭部に遠距離 ズームサイトが搭載されており、ブレス・ノウの性能向上に一役買っている。
 コクピット周りのオプションとして、全周天モニター、タッチパネルコンソール、TV型通信等が標準装備になっている。
 もっとも傭兵向けの機体については、これまで通り各々の傭兵が自由にカスタマイズできる。