PT-058Eサヴァー
●AU-KVの対応について
 機体が小型である為、純正品の状態ではAU-KVに対応していない。
 ドラグーン系クラスの傭兵の機体はULT、ならびにカンパネラ学園による費用持ちでコクピットの換装を行っている。
 その為、一般的には「AU-KVに対応している。」という解説で済まされている。

●ジャミング中和装置
 サヴァーの為に開発されていたジャミング中和装置は、正式名称を『S-29K型ジャミング中和装置』とされている。
 が、実はS-29K型以外に競合試作されたS-31K型ジャミング中和装置が開発されていた。
 この2種類のジャミング中和装置は比較検討試験の末、カタログスペックに劣るS-29K型が正式採用されている。
 なぜ、カタログスペックに劣るS-29K型が採用されたのか?
 それはS-31K型がカタログスペック通りの性能を発揮しなかった為である。S-31K型の開発担当者は「斜め45度でコンソールを叩けばカタログどおりの性能が出る!」と主張していたと噂されているが、結局B型は採用されることがなかった。

●斜め45度
 ジャミング中和装置S-31K型の逸話が示すように、ロシア将兵の間では「プチロフ製品は調子が悪くても、コンソールを斜め四十五度で叩けば調子が戻る」というジンクスを多くの人間が信じている。
 しかし、サヴァーはプチロフとしては精密な機能を組み込み過ぎたため、ジンクスが効果を発揮しないという噂がある。
 だが、そんなことに関係なくロシア将兵はコンソールを叩き続けるのだろう。
 ジンクスとはそういうものであり、確立された技術ではないのだから。

●ナイトフォーゲルPT-058 チャイカ(чайка)
 プチロフ社が開発した輸出用KV。
 対地攻撃を得意とするPT-062グロームの下位互換機ともいえる機体であり、グロームに比べて、より安価で整備性にも優れている。開発順としてはグロームがチャイカの上位互換と言えるだろう。
 優れた対弾性と高翼配置による安定性、機首に装備された各種対地センサーによる戦場を耕すような猛烈な近接航空支援を得意としており、「装甲トラクター」の異名を持つ。
 親ロシア諸国、とりわけ後進国に向けて安価で供給されているが、ドローム社の影響の強いラストホープの傭兵への貸与はされていない。
 対地センサーはブラックボックス化されており、サヴァーの購入には漏れなくプチロフの整備要員が派遣されるが、派遣費用は購入国持ちとされている。簡易な対地照準システムも予備として搭載されており、仮にプチロフとの関係が悪化しても最低限の対地攻撃能力は保持されるとしている。
 PT-058Eサヴァーの原型機としても利用されている。ジャミング中和装置を組み入れるのは決して小改造で済ませられるものではなく、ジャミング中和装置搭載の為にフレームを含めて全体の60%近くの設計変更がされている。それでも対バグア戦に限定された機能であるジャミング中和装置搭載KVを1からの新規設計としなかったのは、現在のプチロフの方針を反映しているものであろう。
 チャイカからサヴァーへの主要な変更点は、機首の対地センサーから汎用索敵センサーへの変更、攻撃能力の為のSES機材をジャンミング中和装置を搭載する為に省略したことなどが上げられる。
 サヴァーの原型機候補は他にも存在したが、傭兵とブクリエの取りまとめた要求仕様にもっとも適合したのがチャイカであった。

攻撃:280
命中:240
回避:120
防御:300
知覚:90
抵抗:220
装備:400
行動:3
生命:200
練力:200
移動:4
兵装:3(固定兵装込み)
アクセサリ:3
特殊能力:
○斜め四十五度
○空対地攻撃支援能力・輸出仕様