
近頃何かと話題の新KVシュテルン。KV初の垂直離着陸能力や、四発エンジン採用などという話だが、多機能で高性能だと聞けば兵器に詳しくない人でもこう思うだろう。高いんじゃない? と。
期待にお応えするため、LHタイムズでは開発者の友人と親しいAさん(仮名)及びBさん(仮名)に独占取材を敢行した。
Q.友人の様子は?
「心配していましたよ」
「緑色の妖精を見たって」
Q.妖精? 本当ですか?
「多分疲れてたんじゃないかって言ってたけど」
「一時は煙草を手放さなくなったって」
妖精についてはともかく、煙草の本数が増えるという現象は、イライラしたときによく見られる。この証言から、シュテルンの製造コスト削減は難航していると言えるのではないだろうか。
クルメタルの狙い通り、シュテルンが夢の新世代機となれるかは彼らの奮闘次第である。

一等星というネーミングからして、クルメタルの強い思いを感じる新KVシュテルン。開発にあたって傭兵の意見を大きく取り入れるなど、腰の入れようはまさに本気である。
しかしクルメタルといえば大口径滑腔砲に代表されるような火砲技術の企業というイメージが根強く、KV産業においてはドロームに一歩先行かれているのが現状だ。
由々しき事態であると上層部は判断したのだろう。ウーフーのような特殊戦機ではなく、場面を選ばず最高のスペックを発揮する高級汎用機として、シュテルン投入を決定したことは記憶に新しい。
各メガコーポレーションが団子状態のこの分野での勝利は並々ならぬ苦労が伴うはずだ。だが、だからこそ見られるだろうクルメタルの本気の開発力に、筆者は期待したい。