「そもそもがバイパーの上位機種として市場を席巻する予定だった機体。ところ が発表直前になって、出し抜かれたわけです」 銀河重工の研究員が語るように、雷電発売までの道のりは険しいものであった。 「それだけに今回の発売は社運を賭けています。売り場は必死です。ULTへの 売り込みもいつになく真剣でした。追加で機体も用意するようですしね」 拳を握り締めて語った銀河重工社員。雷電の発売は25日(水)予定!
『ここまで開発を延ばしたのです。最低でも大ヒット。最高でシェア逆転とい きたいですな』 日本に本社を有するメガコーポレーション『銀河重工』での新機体発表の席上、 同社重役は鼻息も荒く宣言した。 同メーカーでは最近、『ハヤブサ』『阿修羅』と新作を発表していたものの、 どちらかといえばピーキーな機体であり、薄い装甲が災いしてか評価はいまひと つのぼらなかった。 それだけに、長きにわたって開発を続けてきた『雷電』における自信は、なみ なみならぬものがあるのだろう。
