|
|
ドローム社製の『S−01』を再設計したハイエンド版上位機。元々は実験機であったが、エンジンの運用試験に際して高い性能を発揮した事から、少数ではあるが「S−01H」として量産が行われた。──「HSC」型はその上位機にあたる。 中距離砲戦や距離を置いての一撃離脱を想定して『ブレス・ノウ 』を『Ver.3 (type.B)』にアップグレード、さらに『アグレッシヴ・ファング Ver.2.1』を追加搭載している。 特殊能力の追加にあたってはコンフォーマルタンクが増設され、関節部は以前までの砂漠戦用防塵装置に加えて湿地帯、寒冷地などのオプションが追加されている。 バージョンアップによりAU-KVに対応している。 惜しみなく新鋭技術が投入されている本機であるが、この機体にかけるドロームの本意はデータの収集にある。本来、名もなく短命に終わるはずだった実験機が形式番号を与えられ、今、再びデータ収集機としての役割に回帰しようとしている── 『S−01H』とは中々に運命的な機体であるのかもしれない。
|