「ディアブロ・ディスタンを意識？　しない方がおかしいでしょう？」
取材に応じたドローム社社員はこう口ずさむ。
ドローム社はかつてＫＶ市場において独占的ともいえるほどのシェアを誇っていたが、ディアブロ・ディスタンの登場は世界地図を変えるに十分なものであったと彼は言う。
「しかもどっちともドロームの亜流でしょ？　ただでさえSoLCの一件で幹部連中がピリピリしてるところに、あれは強烈でしたね。こいつはドローム社内用機体の予定でしたが、売り出すことになったんです」
　果たして彼の言通り、同機体は発売されるのだろうか？！

　本誌が独自に調査した結果、ドローム社が次期発売予定の機体はS-01機をベースに、その性能を向上させたものであることが判明した。これまでにもＬＭ-０１かＷ−０１など、意欲的な機体を提供してきた同社ではあるが、先日発売された他社高性能機体にシェアを奪われていた。
　新規機体はＳ-０１の外観をベースに、バージョンアップを行なったものだという。次々と新しいフレームを持つ機体が登場する昨今の開発戦争に一石を投じることができるのか？
　装備は既にＵＬＴショップにまわされている模様。機体は大規模作戦前、あるいは最中に発売される可能性が高い。